心が読めるって便利？

　自分に向けられる感情は黄泉取れてしまう主人公、未希ちゃんはその能力ゆえになかなか人と仲良くなれない。
　だが高校入学でお隣になった広井くんは、未希ちゃんに好意しか抱いてないようで……。
　後ろの席の莉々ちゃんを巻き込んで、毎日コメディを演じているかのような二人だけれど、彼らにも等身大の悩みがあり、時に（いやわりと結構）すれ違ったりしながら、少しずつ距離を縮めていく。
　その仮定にどきどき、にまにま。
　ライバル出現？　能力がバレた？
　そんな危機を迎えながら、最後は見事ハッピーエンド。
　読んでてよかったーな読後感、最高です。