緩池克貴

変わった場所で、とぼけた感じのおかしな姿をした話相手と手作業しながら、 ゆったりと時間が流れます。 タイトルは聞き慣れない言葉ですが、読み進めていくうちに、ちゃんと何のことか教えて…続きを読む

陸地が水没した遠い未来で、人を潜水艦の中で一生を終え、過去の遺物を頼りに生きる世界のお話です。 物語は、言葉を使う白鯨により、奇妙な場所へ連れていかれるある船乗りの体験談となってい…続きを読む

「瀬戸内海」と聞くと一人で勝手に「イカナゴ」を連想し、 「明石」となると「マダコ」を思い浮かべてしまうのですが、 この作品では、そのすぐ近くの海に人魚がいます。 物語は身近な日本…続きを読む

大航海時代と言えば、海賊や海戦と共に欠かせないのが、 「交易」ですが、これを題材に物語を書くのは存外に難しく、 こちらの作品はその「交易」に重きを置いた意欲作だと思います。 世界観…続きを読む

海洋ファンタジーの帆船物です。 大航海時代の初期の帆船は、魔よけの為に船に鐘をつけ、不吉な時に、鐘を鳴らして悪霊などの追い払う慣習がありましたが、時代が下がると、船の鐘は、乗組員に…続きを読む

歴史の上では、船の変遷は木造帆船から蒸気機関の動力付きの蒸気船が現れ、やがて鉄板を船に張り付けた装甲艦が登場します。 この作品は、架空の世界のお話ですが、木造船から装甲艦が登場し始…続きを読む

神話から始まり、惑星間を宇宙船で行き来する時代へ移り、 龍が暮らす惑星アルマナイマを舞台に、人物の名前や価値観から、 ポリネシアなどの南太平洋を彷彿（ほうふつ）させる独特の世界観が…続きを読む

終末感の漂う船内にいながら、いつまでも、終われない旅を続けていく。 そんな旅の一部を切り取った様な短編です。 登場人物のやり取りや船の描写から、何が起きたか、何が一体どうなってい…続きを読む

読み始めると、初めは鉄の様に冷たいヒロインが、次の回では、一変して、熱いハートを見せてくるというカウンターが飛んできます。 そのヒロインが、出来る男を気取っているのに、実のところ…続きを読む

タイトルから連想される様なエグい描写はありません。 その手の話が苦手な自分でも平気でした。 それよりも、主人公とお話の造りが、大変、凝っています。 主人公があれをつけると実体を持ち…続きを読む

細やかな気づかいができる主人公なのに、自分の事となると、その繊細な性格のせいなのか悪い方へ先回りして、相手を気づかって自分の気持ちを抑えてしまう。 そんな主人公のさまに読んでる途…続きを読む

快活な主人公の行動力とそのちょっとおかしな思考にとても魅力がありました。 ストーリーも短編ながらも二転三転と波があって、この先、どうなるんだろう？（どうしめるんだろう？）と、余計な…続きを読む

「私」が語る強烈なお話でした。ただ、「私」だからこそ、口にしない部分も、それに負けないくらいの凄みがありました。 「私」にひどい仕打ちをする「あの子」が、単なる悪意の塊りではなく…続きを読む

と、ついつい、言いたくなるくらい、いじらしくて可愛い女の子が出てきます。

最初の数行目からグッと心をつかんでくる様な作品です。 登場人物の一人一人が、それぞれの想いや願いで動き、とても、惹きつけられます。 また、すらすらと流れる様な文体で、大変、読みやす…続きを読む

キャラが増えてくるとお話が賑やかになって、その愛嬌のある仕草や態度で、何を思っているのか伝わってくる様な感じがしました。 物語も山場を迎える手前は読んでてハラハラしますし、面白いの…続きを読む

か弱い生き物たちが誰かの為に一生懸命になったり、時には向きになって怒ったりする姿にジーンときます。
あと、物語の世界観がとても優しくできてます。
あひるとこいぬがかわいいですよ。