大航海時代と言えば、海賊や海戦と共に欠かせないのが、「交易」ですが、これを題材に物語を書くのは存外に難しく、こちらの作品はその「交易」に重きを置いた意欲作だと思います。世界観は作り込まれ、帆船や航海の細かい描写が見られ、リアリティを出しつつも、親しみやすい多様なキャラクターが登場し、明るい内容となっています。