夢見楽土

「あのとき踏み出せていたら」──そう思い続けた夏。言えなかった想いと、今も残る後悔。その先に、小さな一歩が待っていた。

NYの満員電車から逃れるため、常盤霖雨は同居人を募集していた青年・神木葵の家へと転居した。 快適な生活に安堵した矢先、ひょんなことから蜂谷和輝を拾い、三人での奇妙な共同生活が始ま…

亡くなった父親に会いに行けない――。大阪の画廊に勤める直人は、家族に対して屈折した感情を抱えている。 画廊と付き合いのある画家から受け取った肖像画に不審を感じた直人は、画家のア…

1986年4月、アイドル歌手マリコが自殺する。大ファンだった僕と山口は、TVや雑誌の情報をもとに死の真相を推理する。

瑠璃は藤乃宮伯爵家の娘、17歳。ある日放蕩者と有名な荒瀬商会の長男との縁談が持ちあがる。この縁談が嫌な瑠璃は見合いの朝、家出を決行した。 家を出た瑠璃は川で子どもにいじめられて…

「八百万の神」の概念を拡張して素粒子一つ一つに一柱の神を対応させる──それが世界を統べる原理『量子神道』。 　祖父ちゃんの遺言で神職の聖地「高天原学園」へと旅立った僕は、数奇な運…

太陽をプレートで覆うサン・エッグが完成 無尽蔵の太陽エネルギーを獲得した人類。 でも太陽光は良い納税者だけのものですよ？ ↓前回の投稿↓ 『サブスク美女』 https://k…

コンテスト用の短編。 シンデレラの隣に住んでいた女性のお話。

異世界を旅する魔女の少女アリシアと、狐耳の少女紅葉。夜空の下、箒に乗って飛びながら、ふたりはさまざまな冒険を繰り広げます。

彼は仕事終わりに彼女を動物園に誘った。 一番奥の檻にいる動物を見せたかったから。 しかし「それ」を見た彼女の反応は――

　本当はこの話はしたくないんです。 　話しているうちに咳が出てしまうのですが、内容が内容だけに信じてもらえなくて……

　月の無い夜、暗い屋内、そして無数の蝋燭の灯が揺れる光景。 　これから始める百物語、その一つ目に語るのにいかがでしょうか？ 　特に怖くも無く、なんなら怪談でもないですが、雰囲…

コンテスト用の短編。

廃病院で何かを探す男の話。 ・残酷描写注意。 ・柴田恭太郎さんの自主企画【三題噺 #105】「海」「番」「説明」参加作品です。

人類は太陽系外へ一気に進出させ、滅亡を乗り越えるため、人々を乗せた宇宙船を放つ。 それはまさにタンポポが、自分の胞子を風に任せて遠くに飛ばすように……。 【公開日時】 2019…

とあるマンションにたった１人で住む三郎は、疎開でやって来た集落に住む女、芳江の事を思い出した。

とある廃村できない発見されてしまった記録。ソレは…

崩壊した世界。“名を問うことすら禁じられた夜”が、全てを塗りつぶしていく。 焦土に目覚めた白髪の少年・緋凪ユウは、奪われた**ネーム（名）と、目覚めぬイデア（意志）**を探し求…

物語について。 主人公のラインハルトが一兵卒から成り上がっていくお話。 始めは分隊長からで階級は曹長という だいぶエリートな感じでスタートします。 物語の序盤の陸戦イメージは、 …

　星となった故人が逢いに来るという星祭りの夜。友人のレドの末の子ユタルが、今年初めて星の子役として参加する。 　六年前に妻と子を亡くしたハンダは、その歌い踊る子供達の列の中に我が…

私の暮らす田舎には、言霊信仰がある。言葉や詩に「力」が宿り、短歌を詠めば記憶の断片や思念が「視える」。 これは、そんな町で暮らす、私と後輩の物語。 クトゥルフ神話TRPGリプレ…

殺人の罪で下界に落とされた冬崎アカゲ。記憶を失くした彼が出会ったのは、刃と包帯の少女、長火鉢ツキだった。 彼女の目的は、家族の命を奪った上界人「右眼に傷のある男」への復讐。 ツキ…

小説家になろう、カクヨム、アルファポリス、エブリスタ、ノベルアップ＋、ネオページ、Talesの７サイトを様々な観点から比較します。 可能な限りデータを引用しますが、作者による印象…

アンティークな二眼カメラを使いタイムリープができる犬猫探偵ルミ。今日も犬猫探しの傍ら行方不明の母を探す。しかし迷い猫のプルート探しをきっかけに、壮大な物語に巻き込まれる！「御猫伝…

　かつて雑誌に掲載した作品をカクヨム用に改稿しました。 　自分でも気にいっている作品です。短編ですので内容は書きません。ぜひ読んでください。

僕達は、住んでいた星に隕石が衝突するのが分かって、宇宙船を作って逃げ出した。 逃げるあてなんて全く無いまま始まった宇宙の旅の目的は、すぐに決まった。 僕達が住める別の星を探す事だ…

そこに何があるかを知るためには、観察するしか方法はありません。 今夜も星を眺めましょうか。 ※2025年3月3日、四話目のみ修正しました。 ※2に続きます。

モンスターはなぜ、森から出てこないのか？ 勇者はなぜ、序盤の街を守れるのか？ なぜ“想い”は“力”になるのか？ なぜ“誓い”が“現実”を変えるのか？ この物語は、“理不尽”も“…

　はじめに、自己表現こそしているが万年底辺に居るような俺、そしてお前らに告ぐ。 　底辺作家は『カス』であると。 　繰り返す、底辺作家は『価値のない人生』を送っているような『カス…

異世界転生の科学的な視点で本当に起っているかを考察しました。

SF漫画「タテの国」は2018年の夏にジャンプルーキーに投稿したのが最初ですが、それよりさらに半年前に書いたアイデアノートです。こういう話が描きたかったんだろうなというのを思い出…

わたしたちは、自分の命が明日も変わらずあると思っている。 いつもと同じ毎日が、これからもずっと訪れると信じている。 だが、それは本当だろうか？ ちょっとした思い込み、わずかな…

「畳の上で家族に囲まれて死ねるような人生だとは思ってなかったけど、よりによって、こんな訳のわかんねえ最期かよ」 天涯孤独の青年・出淵恭二は金に困って応募した、山を掘り返すだけのア…

初めての恒星間航行船として生まれた私は、長い長い旅を終えて帰ってきました。青く輝く星へ。

訪ねてきた男は言った。 　自分は契約した者の魂と引き換えに願いを叶える悪魔であり、自分の契約書は私の死を望んだのだと。 　私が死ぬまでは、会いに来る。だからその間は、自分とお喋り…

みなさん〝取引する悪魔〟は御存じですか？ そう、魂と引き換えに願いを1つとか三つとか叶える、アレです。 クリスマスイヴの日、悪魔は子供と魂の譲渡契約をします。 あとで世にも恐ろ…

とある星系で、宇宙人による茶会が開かれた。自称「カフェ小説」