死が目前に迫った時、あなたはいったい何を感じるのだろう。
「最期に、何を話しますか?」
そう聞かれた時、人は、誰かへの感謝しか思い浮かばないのではないか…。
このお話は、死刑の執行が迫った囚人と、悪魔と過ごしたほんの数日間が描かれています。
堅苦しくはなく、悲壮感は微塵も感じない軽快なやり取り。
しかし、どんなに強がった人間でも、どんなにひどいことをした悪党でも、人は本来もつ優しい心があると感じます。
人との関わり合いが薄くなった現代社会に、何かを訴えているのかもしれません。
流行りものも良いですが、たまにはこんな切なくも心温まる話も良いのではないでしょうか?
ぜひ、最後に見せる悪魔の優しさにふれてみてください。
きっと、何か大切な部分に気付くと思います。