ももも

これが私の「光」だ。 天使になった二人の女の子の話です。 第七回こむら川小説大賞参加作

「イヌさん、今度、動物アイコンのメンツでどうぶつ麻雀しましょう」 きっかけはネト麻で友人戦をよく打つ、ウサギアイコンのアイツだった。 メンツはイヌ、ウサギ、キツネ、サル。 これ…

バッファローの群れたちには三分以内にやらなければならないことがあった。 撮影現場に間に合うことである。

この予備校に姫ちが入って早一年、予備校内だけでも生徒先生問わず両手では数えきれないほどの死体が積み上がっていた。 ※実在の人物には関係ありません

　魂は女神の息吹から作られる。 　けれど時折、ため息からこぼれ落ちた魂が生まれてしまうことがある。 　彼らは魔力を一切感じられないために女神の加護を持たぬものと呼ばれ、弟もまた欠…

大学二年生になった時、友達のアサミに誘われて人形劇部を訪れ、私はコアラとマッツンに出会った。 四人は親睦を深めていくが、やがて関係性は変化していき――？ 主人公　ガラと呼ばれ…

永尾鳥は、その名の通りに尾羽が換羽しないまま永く伸び続ける人鳥だ。尾羽は長ければ長いほど良いとされ、鳥飼いたちは競って改良を続けた歴史があった。

サヤは僕のことを飼い主さんと呼んだ。

突然振ってわいた出来事を前に、俺は狼狽える一兵卒でしかなかった。 『第一回きつね童貞文学大賞』参加作品。これが私のアオハル童貞文学だ

「これ、異世界転生したって言うのかな」 トラックに轢かれて死んだはずの親友は、友引の日に夢に出てくるなりそう言った。

これが私のこむら川だ。 勇者の従者になった男の逆境ブロマンスです。

【あらすじ】 ハンター歴二ヶ月の初心者アシルは、命の危機を半獣人のファルチェによって救われたことをきっかけに、彼からモンスター解体処理班にならないかと誘いを受ける。いきなりの勧誘…

移動型ペット火葬業者。それが俺たちの仕事だ。

数年ぶりに会った兄は、スライムになっていた。

――今日も毒をまく。どれだけ大地を汚そうとも、人が生きていくためにはこうする他なかった。 正体不明の生物、機蟲。 二百年前に突如現れた彼らは地上の覇者として大地を跋扈し、戦いに敗…

大学時代、お世話になった先生の訃報が届いたのは数日前のことだった。 先生の研究室が解体されると聞き、貴重な標本たちが散財しないよう私は数年ぶりに大学を訪れ、一人の少年と出会う。 …

生きる意味を失い、自堕落に生きてきた男はある日、天使に出会った。 満ち足りた日々。けれどやがて天使に異変が現れて――

ワクチンを接種して5Gに接続してしまった僕は、とある戦いに巻き込まれる。 これはリアルとネットの狭間の物語だ。

その昔、吸血鬼との戦いに敗れた人類は徹底的に殺戮され、戦乱に続く飢餓や疾病の発生により絶滅一歩寸前まで追い詰められた。 人類は吸血鬼たちの手から逃れるため、結界を張り巡らせ、そこ…

「ドラゴンと爬虫類と恐竜の違いが分かるか？」 「みんなトカゲでは……？」 　のんびり公務員ライフを満喫しようと地方公務員に就職したのにそんな目論見は赴任先がドラゴンパークだったこ…

見た瞬間分かった。あれはドラゴンカーだ。空からドラゴンカーが降ってきた。

1970年、世界安全機関は対吸血鬼戦線における終戦を宣言した。 しかし当初の目的であった「地球上からの吸血鬼の根絶」には今なお至っていない。最後の吸血鬼であるマリアがいるからだ。…

子をなくした青年が出会ったのは、不思議な赤子であった。 ユエと名づけられた少年は七つのまま成長せず、とある不思議な力を有していた。

種名ドラコ=アフリカヌス、和名アフリカドラゴン。 そのドラゴンはあまりにも地味すぎたため絶滅しかかっていた。 けれど、25年前に立ち上がったとあるプロジェクトから状況は変わり始め…

ホタルの季節になると、とある夢を見る。 無数の光の玉が飛び交う中、楽しそうに遊ぶ子供たちの夢を。

彼女が仕事帰りに拾ってきたのはネコを名乗る得体の知れない生き物だった。

吸血鬼に飼われている少年の話です。 第一回こむら川小説大賞参加作品。

ディンビー国の城のてっぺんにドラゴンが居着いた。これはその時の騒動の真実の記録である。

見たら呪われるというツイッターのアカウント。 呪いを回避するには、そのツイートをリツイートしなければならない。 ――あなたはリツイートしますか、しませんか？

とある研究棟にて、周りから煙たがれ陰口が叩かれる研究室があった。 その名もウンコ研究室。 これはその研究に所属する羽目になった人間たちのクソまみれな日常の話だ。 参考図書 う…

あの日、公園のトイレの扉を開けた向こう側には、不思議な世界が広がっていた。 ――行くか、行かないか。 あなたはどうしますか？

小学2年生の頃、公園で自転車に乗る練習していた時に 「もういいかーい」という子供の声が聞こえた。 今でも思う。あの時違う返答をしたら、どうなっていたのだろうかと。

七つまでは海の子。八つを経て海と人の境界が分かり、初めて海の子は人の子へ生まれ変わる。 「だがお前は人の子になることはない」 村を統べる家の長男として生まれたミナワは、土地神さま…

小学校5年生の頃、林間学校で体験したとある出来事。 ーーノンフィクションとフィクションが混じり合った物語。