これはある意味、異世界じゃないと成立しないおバカ&ナンセンスです。終始、ドラゴンのアレの話しかしていないのに、なぜかヒヤヒヤさせられ、偉い人たちのクソ真面目なおバカ会議(褒め言葉)は踊り、そんな彼らの頭上ではドラゴンがマイペースに「何か」を催し、唐突な緊急事態になすすべなく見守る他ない人々——緊張と緩和のバランスが取れた脱力系ファンタジーには、どうやら行間の外に堂々巡りの続きがあるようで、読み終わった後も、妙にニヤニヤしてしまいます。
やっぱり「会議は躍る」ものですよね。城を中心に右往左往するような様がすごく面白かったです。あと、王女のポジションが好きです。可愛い。
やけっぱちとしか思えない発想だが楽しく読めた。食卓の話題にすると盛り上がるかもしれない。
kusoなんですけれど童話な感じで良い話でした。今までkusoと言えばkusoなkusoばかりだったので、もももさんのほんわかでほかほかなkusoを読んで新しい可能性が見えた気がします。ところで、やっぱりアレが出たって事はドラゴンもアレしたって事なんですか?もしも城の上でアレが始まったら王女の情操教育に悪影響がないかが心配ですね。
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