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第二回こむら川小説大賞|感想置き場②

https://kakuyomu.jp/users/miyako_oti/news/1177354054922336244
⓵の続きです

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空蝉 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054917411750
子供の躊躇のない残酷さが夏にぴったりで、どこか非現実的な雰囲気さえあるので幻想譚を読んでいるような心持ちになった。夏に蝉をみるたび彼とのことを思い出すだろうなと、なにかこう彼のことが、思考に影響を与え続ける呪いのような何かみたくも感じた

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どこにいますか、伏見くん - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054917407895
山月記病、どんな人でも一度かそれ以上発症しそうな気がする。なにかを良く読んで頂いたあとに書いたものの反応とかにこうぐわーっと…うう(出来上がった時点で終のはずなのに)勢いのままめでたしめでたしになって終わるのが好きです

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今にも流されてしまいそうな橋の上で - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054917289690
皮カウンセリングというかものの見方と変容についてを語ってゆく感じの不思議なお話だったのだけれど最終的に川のシーンに至ってぐばおと躍動するんで、あれはすべてそこまでの前振り的なものだったのか!という感じになった…

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雨に紛れて、非情に無上 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054917446121
死からからはじまる「ここはこうした世界なんだ」という味感覚がすきです。ルカさんのつかみどころのない雰囲気が日々の物事をただ目前へと現わしてゆくことにより、現象的に示されていった気がします

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君のおっぱいになりたい - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054917457914
ロケットスタート(まさしく)がすきです。理屈はわからないがそうなったのならしかたがないよなーという感じで二人のお話をすんなりと読み進めてゆけるあたりに良さみがあると感じました。顔がいい先輩の欲に正直な所作の諸々がすきです

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けだしあやかし side-G - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054917475191
ノベルゲーム的分岐エンドが「なるほど」となりました。かつまた「分岐によってGルートへ我は突入したらしいが、果たして我はいったいどこでGルートフラグを踏みぬいてしまったのだろう」という疑問も生じて、それも含めて面白かったです

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嘘をつかねば仏になれぬ - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054917494657
在るものを中心にそれを活用すること、納得をすることなどの諸々が、物事に対するホラー味を醸し出していた気がして、好きでした。諸々が淡々と起こるからこそ、空気感の良さあじが滲み出ていたのだと思いました

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車止めのオッサン - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054917505359
面白かった。突飛な話のようなのだけれど、出てくる人物の行動としてとても納得感があるので、とにかく面白く最後まで読んでしまった。社内での文言や言動が、確実にこちらのメンタルを削いでくる事柄でぐわーとなった

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as・if - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054917283381
ある種の完全を求めたが故の末路と同時に、それが彼女にとって最上の多幸である完全の境地としての終になっているのが狂気的で、面白かった。世界そのものの構築についてというか、自己の中で世界が完結してしまった人のお話であったようにも感じた

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わたしはわたしではなくだれかでもない - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054917540772
こちらも面白かった…不思議な事柄を語りつつも事柄を理解さすための道筋のもって行き方や場面が、きちんと掴めるようになっているのがもう、丁度よくて。「どう答えればよいのか」という感覚まま終わってゆくのも面白かった

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擬態女 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054917549444
諸々がわかるように書き出されているのがなるほどなあ…となった。言葉が合っているか判らぬのですが、「よくわからない事柄が当たり前に存在するものとして作中内で起こる不気味さ」みたいな感覚がぐっと押し寄せてきて、それが面白かったです

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胎に潜る - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054900797385
文章が淡々としていて読みやすかった。しっとりしているというか、押し出しすぎない感じで妖艶さが演出されていたように思う。関わりを起そうとしたばかりにその顛末へと至るのが、男自身の全能感と動向を表している気がして、それがすきだった

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ベッドハンティング - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054903588637
コミカルに始まった所から最後の言及まますっと終わるので、その後の想像が膨らんで楽しい。変事が起りそうであるという事柄が、淡々といち報告として提示されるのが、現象というか、生態観察研究のなにやらかみたくも読めて、面白かった

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嘘つき師匠の回顧録 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054917371391
好き味にあふれたシチュを武器にぐいぐい攻め入ってくるお話で、感情として旨味のあるやりとりやシーンをだだだだ!と歌詞が如く示してゆければもう大正解!と云いますか。どこかミュージカル的に組まれたお話のようにも感じました

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きいろい服のおっさん殺人事件 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054897842057
パロもののコメディな世界観であるのにしっかり推理ものにまとまっているのが良いと云いますか、フォルムが好きです。最後もしっかり考えられていてうわあとなりましたし、哀愁ともの悲しさ漂うラストも絶妙で、面白かったです

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変幻探偵カメレオナード 〜対決! 怪人二万面相〜 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054917560828
乱歩氏小説をサイバーパンクで展開したらという感じで。持って行き方もガジェットもキャラの活かしももう、最高に好きでした…だからこそと云いますか、「もう少しだけ字数が欲しい!」という心理も起こりました

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蝕む月 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054917477811
ヒトは一面だけでなくいろいろの面をもっているものであると云いますか、だからこそ優しくもあり恐ろしい存在でもあり、両立することもありうるのだと云いますか…いろいろが絡み合うお話です。とても面白いです

72
指切りの契 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054917537338
いろいろがお話の中で明らかになってゆくのけれど、そもそもとして「得体の知れぬ何らか」について語られていたという感じもあって、存在するが存在しない、都市伝説的な現象そのものについてのお話だったようにも感じました。最後の章の視点が好きです

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恋愛感情は甘美の味 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054917424617
自覚しつつ望んで嗜好ゆえの工夫を凝らしてゆく話運びに怪奇小説の味を感じて、それが好きでした。最後の明かしはビックリなのですがシュッとしていて、だからこそ現象として受け入れられるビックリだったのではないか、と思いました

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僕は光より速い風 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054913533427
突拍子ないことの連続のようで「どういうお話か」という目的はハッキリしているのでとても読みやすいです。「彼女を学校まで送り届けるゲーム」みたいな形なのかなとも思いまして、こう、その為に技を駆使・奮闘をしている感じがすきでした

75
ネイキッドヒーロー - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054911129691
もう一つを先に読んでいた影響もあり、材料はおよそ同じであるのに料理方法がまったく違うため、別味のおいしい料理として、こちらも楽しんでしまいました。ラストのしまりのなさがまた、良い感じにそのヒーローそのものを表していて、すきです
 ノットヒーロー - カクヨムhttps://kakuyomu.jp/works/1177354054906792271
こちらを含めた二作品をセットとして読むことを、個人的にはオススメしたく思います

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吸血族討伐軍第一隊予備学科-浅海潔と義弟と紅茶- - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054917572225
特性を元に犯人捜しをすることが、設定を活かしつつ場を組み上げているという感じで好きでした。お二人の関係性も好きで、なにかのシリーズのはじまりを読んだ感覚にもなりました(二話が過去篇、というような…

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大崎町ハッピーライフ - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054917337105
彩雲それらの事象がどこかエッセイ的に綴られてゆくのが面白かったです。傍観者的と云いますか、奇妙な事柄の中にあるけれど、皆どうしようもなくあたりまえに生活をしているんだなという感じで、それが好きです

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スワイパー・セヴン - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054917584836
語りすぎずに世界を想像させてゆくのが良いなあ…となりました。ワードや事柄が奇抜なようで、戦いの中に生きる男と女という王道に熾烈なお話ですので、ショーの内容が苦手で無い限りは是非ともお勧めしたく思います。冷たい話調感覚が好きです

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アンドロイドはただ人間の夢を見るか - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054917568328
殺伐とした捉えの感覚が常に漂っているお話で、攻め込んでくる感覚があります。内容的に喋るのはあまりよくないと思いますので、どうか先入観なく楽しんでいただきたく思います

80
大正永劫怪奇譚 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054917579986
僕の好きな要素が色々ぶっこまれた小説だったと思うのですが、僕の読解力がアレな所為で、内容をしっかり理解できなかった気がします。申し訳ない。積み上げてゆくのでなく冒頭から色々を分裂・浮遊させていたような印象で、酩酊感がありました

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ぼくの名前は猫である - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054917361542
いろいろの視点があって、それらが最終的にひとつの終着点へと向かってゆく感じのお話で、なるほどとなりました。判然としない箇所もあったのですが、それらが逆に作品としての空気感と云いますか、胡乱さを形成していた気がします

82
乾杯 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054917590984
突然の事柄から、それをどうやって受け容れてゆくべきかというお話だったのですが、どこか幻想味もあって面白かったです。表面上は大きな起伏はないようで内部では物凄く色々が動いたというか、読み進める事柄自体が心地よい作品であったように感じました

83
銀河鉄道は私には高いから - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054917587673
ロードムービーの始まりという印象で、宇宙であるのに色々の匂いや埃や音がしそうな雰囲気が好きでした。良い場と雰囲気まま終わってしまうので、その後の、空の星へ辿り着いたところでの諸々も読みたかったぜ…!という感情も沸きました

84
学校の神様 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054917596919
若さと勢いと云いますか、常にそうあり続けるというある種業の深い選択な印象なのですけれど、彼女にとってはそれが救いで。自殺的でもあるが産まれ直しでもあるというその、純な、まずはグオッと幸福を!という感情のひしめきにうおお…となりました

85
わたしのなめらかな毛皮 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054900492921
行いというか、分岐地点での選択についての心理の諸々が、猿によって視覚的に描かれていた気がします。最後は、彼自身がそうした事柄を円滑に、自発的に行ってゆきうる人物として完成をしたということのかな?と僕は思いました

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ヨウキ・ワイの世界 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054893852734
おどろおどろしさがそのまま眼前に提示され続ける濃さがあります。なぜに対する明確な答えはないのですけれど、そうなってしまうのだからと納得をしてしまう、判らないが感情は判るといううような感覚があって、それが良いなと思いました

87
私立!!腐理高等学校ゾビ!!! - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054917588441
授業がゾンビ生態を現わしていたり、理科の先生や挨拶諸々にスプラッターコメディ味があったり、シュールな感覚を世界観特有のものとして行い続けているのがすきです。いろいろが変なので、逆にこれは普通なのだなと感じました

88
真・擬・態 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054917601245
冒頭からして圧があります。駆られる感覚まま読み進めることができるというか、強制的に聞かされる叫びか歌みたいなものだと感じます。語りのパワーで繰り出される諸々を演劇的に楽しめるようになっている気がしていいなあと、勝手に思いました

89
ロボット少年 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054917588589
当人視点ままの進行ゆえに異常(とされるもの)が正常であるといいますか、ロボットと思い込む少年のお話に終始しているのが面白かったです。変なお話というよりは、自身がこうあることに対する向き合いのお話のように、個人的には感じました

90
お前らは鬼龍院じゃない - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054917599021
あっているか判らぬのですが、現代版むかし話というか、狸か狐が人に化けてなにかしていたら遭遇した色々の出来事の噺みたく個人的には感じました。ぶっ飛びつつ持って行き方が丁寧で、名前が伏線的になってるあたりもいいなあとなりました

91
二人の医師 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054910934080
ひとつの事柄を主とした伝記ものの本を読んだ感覚になりました。年代記的に諸々の事柄が交互に扱われスポットがあたることで自然とそれらが比較されるため、よりそれら出来事と顛末の諸々が印象に残るようになっていた気がします

92
白紙の妖怪 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054917605718
思っていたのと違う終になったのが面白かったです。向き合うことでそれらを寄せ付けぬ感覚が起るのが良いなあとなりましたし、何かになりたいと思った時点で違う何かになるというのはまさにそうだと思いました。出てくる人みんな魅力的で好きです

93
本当に付き合っちゃおうか - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054917605771
王道に百合モノであると感じました。それにはじまりそれに終わっていったところで甘き物であるぞという自覚がドワオしドストレートに顔面から内部へ「わかり」としてぶちこまれてきやがったという感覚で、なんというか抉れた気がします

94
私は壁になりたい - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054917603426
反れてゆく勢いが良いなと思いました。コント的に話されつつも当人は真面目で、重い悩みであるように感じますし、解消する術がそれ以外ないように思いますから少し心配になりました(バレぬままなら良いのかもですが対象に宣告をしておりますし…

95
【恋を知らない『わたし』と愚かで愛しい人間たち】 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054917519648
読者自体が登場人物になって、諸々が進展してゆくのを目撃というか、リアリティ番組みたく追って行くような感覚でそれらに取っ組もうとしてゆくのが面白かったです。ややこしい設定なのに読みやすいのも好きです

96
ミズチの嫁入り - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054917531388
ほの暗さがすきです。己としての発起のようで計算されたモノでしかなかったというような事柄がよく出来ているなと感じました。気まぐれさがもう、まったく別の景色の中に生きている存在だなという感じで、そうした、動物的な感情感覚が好きでした

97
浦戸さんのおつまみ - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054903667489
浦戸さんがモロに「そうしたお方」であるのがすきです。ノリが軽いのもすきです。諸々が起こった後にまた一つ驚きがあるのもよくて、かつブツッと終わるいろいろの想像が想起できうるラストが良いなあとなりました


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ありがとうございました!

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