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第一回厨二病小説大賞|感想置場

藤原埼玉さん(@saitamafujiwara )主催のイベント
【第一回厨二病小説大賞】の、ツイッターへ載せた感想の置場です

【新規書き下ろし作品限定】第一回厨二病小説大賞!!presented by藤原埼玉https://kakuyomu.jp/user_events/16816452219814560873


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戌の陣内
https://kakuyomu.jp/works/16816452219841777497
盲目の剣士が盲目ゆえの必殺戦法で異国にて猛威を振るうという状況・事柄自体がまず好きでした。終幕でのいろいろの判明によって、戦いに互いの理由というのが生じているのも楽しかったです


ミリアム
https://kakuyomu.jp/works/16816452219892290374
所有者が亡くなった後の、モノ(とされるもの)の行く末についてのお話だと感じました。以後を語りすぎず、あくまでも「それが終わる」ところで、スッと、観測出来うる物語も終わりを迎える形になっているのがすきです


カン・ジ・エンプティはまた負ける
https://kakuyomu.jp/works/16816452219750738240
西部劇。文章と会話とがキまっていてとても雰囲気がよかったです。こういうのがパルプ小説の文章というやつなのかな、と思いながら最後まで堪能しました。


剣と魔法とお姉ちゃん
https://kakuyomu.jp/works/16816452219819841321
敵が出たぞうおー逃げろ!うおー!休息!いい感じの空気!たすけてピンチ!あ、あなたは!うおーどどど!という感じに進むお話がすきでした。諸々厨二感たっぷりですがラストで明かされる諸々もたっぷりだぜという感じでとにかく満載でした


ひょんなことから日本統一
https://kakuyomu.jp/works/16816452219696979379
ご当地ヒーローものの雰囲気がある小説でした。土地を巡るくだりが特撮の「撮影上出さなきゃいけないノルマあるある」味だったせいやもしれません。設定は本編と別で読みたかった感もありますが、これ含めてこそ厨二小説という気もします


追憶の水底へ……
https://kakuyomu.jp/works/16816452219608316115
妖異綺譚。死んだ、昔好きだった初恋のショタくんが妖異となって目の前に現れたらそりゃあ…となりました。婚約者さんの束縛感が、諸々の所作や態度によってじんわり察せられるようになっていて、だからこそ正当なるNTRが成立したように感じます


恋のカマキリ
https://kakuyomu.jp/works/16816452220051586699
純愛ものと思うのですが、やりとりがどこまでも狂っている、その、ヤバさと日常が同居している感じが好きでした。絶対に冷たく恐ろしい事柄・絵の連続のはずなのですがそうならず、底抜けに明るい無邪気さに満ち溢れているお話でした。面白かったです


琥珀の花と緋色の眼
https://kakuyomu.jp/works/16816452219860089504
吸血鬼だ。ファンタジー世界だ。よろしくない宗教だ。命が軽いぞ…となりながら読みました。契約の描写など、いろいろのルールが根底にある上で、お二人の関係性が構築されていってるのが、物語の広さを感じられてよかったです


魔王誕生
https://kakuyomu.jp/works/16816452219933069977
牢獄の人物との交流というシチュエーションがまず良きですし、かつ、その存在が外に出た結果いろいろの事柄が一気に生じてどえらいことになるというのがもう、やはり好きだというお話でした。心理の拗れた人間がたくさんでてくるのがすきです


完全無敗のトラブルメーカー
https://kakuyomu.jp/works/16816452219874057787
麻雀で異能バトルをするとこういう風になるのかという小説でした。ルールをあまり知らぬのですが、誰が勝っているかが文の気配で判るようになっていますし、人物のやりとりが生き生きしていたのもあって、最後までしっかり楽しめました


風歌姫─ハルピュイア─
https://kakuyomu.jp/works/16816452218494776340
とても好みのお話でした。童話的な、幻想的な世界観が良いですし、それぞれは決して誰も悪者というわけではないのに、とらえ方の違いゆえにそうした結末に至る、すれ違いの生じと動きがよくできていて、はあ、となりました。


メアリー・スーと非常勤講師の熱い物語 全焼編
https://kakuyomu.jp/works/16816452220162993772
ぐおおといろいろのものがくる、強烈なお話でした。彼女の妄想と現実とが入り混じってその境界が曖昧になっている感じがとても好きです。読みながら筋肉少女帯の、『ノゾミ・カナエ・タマエ』を思い出しました。


小惑星日和
https://kakuyomu.jp/works/16816452219816707597
世界が終わるまでのお話。お二人のやりとりが、最初の日常から中盤の変化を経て、最後の終にまで続いてゆくのがすごくよくて。故のギャップにたぶんやられたのですが、「なにかが終わる」感覚をめちゃめちゃに感じさせられて、こう、少しこわかったです


泥の殻々/骸の相承
https://kakuyomu.jp/works/16816452220052409214
伝奇もの。『〇〇篇』めいた雰囲気のお話。造形や描写などいろいろのところがまさに厨二全開ですし、由李歌さんにはかなり癖を感じました。エログロ含め、80年後半~90年代に製作されたセル画OVAアニメ的な趣味全開のお話だった気がしました


オウマガリ
https://kakuyomu.jp/works/16816452220209420113
月刊誌で連載してそうな内容のお話だ!となりながら読みました。既になんらかが始まっている地点から諸々がはじまるのでどうしたってお話に這入りこめる・理解できますし、人物が互いに凸凹を補い合うようになっているのがいいなーとなりました


アニヤ、その目を見せて
https://kakuyomu.jp/works/16816452219833415687
背景の諸々で別の篇が1、2本かけそう!と感じたお話。説明や食事シーンなど交えながら主人公たちがお話をダダダとラストシーンまで駆け抜けてゆくのが、殺陣あるエンタメ舞台活劇を観たときのテンションとライブ感めいていた気がします


地図と錬金術の魔女と橋男、あるいは僕たちのエンドロール
https://kakuyomu.jp/works/16816452220338449247
構成が凝っているお話。うまく云えぬのですが、始めるために終わることと、終わるために始めることとが同時に押し寄せてくる形をしていて、余韻がとてもすきです。世界観も、後世界の悩みの生感もすきです


現役兼業魔法少女(29)深夜の公園でクレープを喰らう
https://kakuyomu.jp/works/16816452219796735969
パンク魔法少女。治安の悪さが色々の部分から感じられるかつ少女の様相がどちらかというと物理的パワー感満載なのがすきでした。アクションシーンの火薬量がすごそうで、読み口がカラッと軽いのもすきです


今から一緒に
https://kakuyomu.jp/works/16816452220364839602
これこそ厨二だ!という感じのお話でした。テロリスト襲撃に際してのクラスメイトの連係シーンがキメキメでおもしろくて、かつそれらが能力ゆえに生じるトラブルという風に事柄ときちんとマッチしていてなるほどなーとなりました。ラストもすきです


♰ STILL DREAMING ♰
https://kakuyomu.jp/works/16816452219930271224
悪者の狂い方がみんなすごく勢いがあって笑いました。妄想が具現化シチュの発生というのがいいなあとなったのと、大人になるてのは委縮することではないのにわたしは…となりました。子供の頃の純な楽しさを思い出させてくれる小説です


スカムバック・アウトソーシング!
https://kakuyomu.jp/works/16816452219985982189
三万字でこれだけ人物を出し戦いと倒す手数をやっているのがつよい、となるお話でした。この世界なら総理大臣はこうでなくては!と思いましたし、本当にパワーがパワーでパワーなお話だったと感じます。しんみりラストもすきです


黄昏の国のアリス
https://kakuyomu.jp/works/16816452219986202095
もしゲームだったらプレイステーションで出てそうなスプラッタアクションもの(年制あり)のお話だなあと思いながら読みました。スプラッタしつつお話はきちんとアリスモチーフになっているバランス感覚がすきです。大鎌は振り回してナンボですね


KSK
https://kakuyomu.jp/works/16816452220365324715
古風なものと新しいガジェットとを組み合わせることである種の違和感を生じさせ、独特の雰囲気を生み出しているお話だと感じました。そうした違和感がラストの事柄で「なるほど」となりますので、一度最後まで読んだうえで、また最初から読んでほしく思います


神の代理人
https://kakuyomu.jp/works/16816452220547501625
概要の通り、政治と宗教のお話でした。魔法や魔術の存在する架空世界の、ある人物・組織の派閥、覇権争いという、ある歴史の一端を覗きみたような感覚が、おもしろいお話でした


小田急恋物語
https://kakuyomu.jp/works/16816452220566124818
文中のたとえがとても面白くて印象的でした。ぱっぱっとスピード感ままカット割り多くシーンがラストへ突き進んでゆくのが、お話と感情の高まりとがそのまま文章になっているという感じでとても好きでした


Schicksal
https://kakuyomu.jp/works/16816452220499963503
週刊連載物めいた味のファンタジーものでした。ラストシーン以降で、なにがが変わるやもですし、なにも変わらず、また別のなにかが語られてゆくだけやもという、なんらかの世界観の一端を垣間見たような読後感が、よいお話だった気がします


Kindful Devil/Evil Angel(s)
https://kakuyomu.jp/works/16816452220578059242
オカルトアクションもの。主人公お二人や他のキャラ感がまずよいですし、それに加えていろいろのスキの事柄を詰め込めるだけ詰め込んで、インフレアクションものでぐおおおと仕上げているお話の味付けがとにかくいいなと思いました


深淵断罪牙 ファントム・ルージュ
https://kakuyomu.jp/works/16816452219992237511
夜の似合うダークヒーローもの。ルビの作りこみがまさしく厨二力という感じでした。かつそれだけが浮いているわけでなく、きちんと世界観準拠で構築されていたのがよかったです。


撤退戦
https://kakuyomu.jp/works/16816452220604134341
呪術とそれに準じたやばいやつら、退治する人々という、ばりばりに和テイストの世界観を構築しつつアクションは洋画の走るゾンビを延々倒し続けることをやっている和洋折衷感が面白いお話でした。ダイハツミラが最強でめっさ安心感あるのが個人的にすきです


日がまた登るまで
https://kakuyomu.jp/works/16816452220604581214
群像劇。スピード感ある展開と異能バトル感がよく、かつ、互いに互いをカチコミあうのが任侠モノ(ないしライダー)めいていてそれが面白かったです。殺害人数が文中でバーン!と示されるのも、そうしたもののケレン味を感じて、よかったです


大臣の策謀により王国を追放されたUMA姫ですが、なぜか最強の少年魔剣士に懐かれ悠々グルメ旅をしています。でも最近なんだか彼の私を見る目がおかしい気がして、その疲れからか黒塗りの高等竜に衝突してもう遅い
https://kakuyomu.jp/works/16816452220596453243
異国なまりが関西弁になることや、ドタバタ感やノリの良さ+アクションなど含めて、カートゥーン的な絵柄で諸々がばーっと再生されまくりました。やりとり含め明るい作風のようで根底にかなり闇の深い諸設定がありそうな世界なのが好きです


アーバナイトの長い夜
https://kakuyomu.jp/works/16816452220409697125
海外文学を読んでいる気持ちになりました。ある青年の抱える事柄が作中人物との会話によって開放へ向かってゆくのがとてもよく。世界の手触りが、うまく云えぬのですが実感がとにかくある、という感じで。それがすきなお話でした


仮面の真実
https://kakuyomu.jp/works/16816452220011858312
異能コンビが殺人事件を追うお話。主要お二人だけでなく他にも濃いキャラが登場しているのもあり、短編連作シリーズの或一話を読んだような読後感でした。異能版大江戸捜査網的な感じで、えらい目にあいつつも悪者をえいと懲らしめてゆくノリが好きです


偽りの蓮花
https://kakuyomu.jp/works/16816452220295143135
中華ファンタジー。妖異と仙術の世界観の中で、事件と謎とがお二人の関係性やアクションもありつつミステリ的に組みあがっていて、おもしろかったです。以降の、長きにわたる因縁が生じるまでの第一話、という感じだったので、その後が気になりました


鳥と魔女と中二病な私たち
https://kakuyomu.jp/works/16816452220363887686
閉鎖空間に召喚された少女たちが戦うお話。瞬間で戦闘の事柄になって能力、説明再びの戦い、そして真相…という諸々が8000字ちょっとで行われているのが潔い読切的ですきでした。戻った後、少女たちがどうまた出会うかが気になりました


アサシンズ・ブルース
https://kakuyomu.jp/works/16816452220613807414
魔都を舞台としたオカルト異能ノワールもの。淡々とした冷たさと暴力がよい小説でした。劇中の、いろいろの文言が凝っているので、それらの醸し出す雰囲気をたのしみつつ、都市ものとして読めるお話に思います


驕る盛者はエクスマキーナーに久しからず虧く
https://kakuyomu.jp/works/16816452219434217025
どことなく神話的な終末もの。会話がコミカルなのが好きで、かつ、そうした軽快さありつつ、舞台もキャラも、すべてがなんらかのよいガジェット・特徴・隠し事を有していたので、とにかく読むのが楽しかったです


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もし「ここから三本選んでください」と云われたら…

恋のカマキリ/川谷パルテノンさん
https://kakuyomu.jp/works/16816452220051586699
地図と錬金術の魔女と橋男、あるいは僕たちのエンドロール/五三六P・二四三・渡さん
https://kakuyomu.jp/works/16816452220338449247
アーバナイトの長い夜/志々見 九愛(ここあ)さん
https://kakuyomu.jp/works/16816452220409697125

を、挙げます(悩ましいですが…)


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埼玉さん、ありがとうございました。

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