俺自身を最強主人公として出す。これが俺の厨二病作品だ!!
【都市遺跡群の奥地で消失した遺物漁りチームの消息を掴め】
その依頼書を提示された男は呟く。
『これは案件なのか?』
と。
市との仲介役の女性型義体ユーザーは煙管を咥えながら応える。
「可能性は高いだろうねぇ。単なる勘だけどサ」
と。
男はそれを聞き、無造作に依頼書を丸めて潰す。
仲介役はそれを笑いながら受け取り、煙管の中に入れ火を持って依頼書を消滅させた。
単なる勘と言えど、この言葉は信用できる。これまでがそうだった様に、恐らくこれからもそうなのだから。
『分かった、受けよう。直ぐに向かえばいいだろうか?』
男はそう答え、立ち上がって店を出ようとする。
だが、その背中に心底楽しくてしょうがないという様子で女性型義体ユーザーの声がかかる。
「あんた一人で行くんじゃ無いさネ。危なっかしくてしょうがない。あの娘を連れていきナ。話は通してあるからもう直ぐ来るだろうヨ」
『……相変わらず心配性だな、君は』
男はそう言い、一度持ち上げた腰を下ろして同行者を待つ事にする。
「女ってのは男が帰ってくるのを待つだけなのサ。その生還率を上げるのは当たり前だろウ?」
『………いや、君は確かおとk「いいから黙って待ちナ!」
『う、うむ…』
店内は静かになり、煙管を吸う音だけが響き渡る。
男は迂闊な発言をした事を後悔しながら、連れが訪れるのを待っていた。
第一回厨二病小説大賞に提出しようとしていたんですが間に合わなかったので供養です。
https://kakuyomu.jp/user_events/16816452219814560873
レギュレーション
① 新規描き下ろしオリジナル小説作品限定
② テーマ 【あなたの思う一番かっこいいもの又は一番美しいものを物語の中で描き出す】
③【厨二モチーフ】の使用必須(作品の中に1個以上)
③ 文字数は、8,000字以上30,000字以下。
④ ステータスを「完結」にしてください。
⑤ 投稿はひとりにつき一作品限定