概要
第二回こむら川小説賞応募作品
テーマ「擬態」
テーマ「擬態」
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!どういう真相なのやらとんと見当がつかぬ
なんだかご主人に飼われているらしい猫のお話。
いや言うほど猫ばっかりでもないというか、猫から始まりその周辺の人々にどんどんフォーカスが移っていく感じのお話です。ジャンルとしてはミステリで、しっかり謎を提供してくれるのですが、その趣向というか流れが印象的でした。
最初の猫のふわふわした語り口もあり、序盤のうちは柔らかな日常の光景が続いていくのですが、そのうちに「なんだろう?」と思わせる描写がちらほら顔を出し、そして気づけばすっかりとんでもないところに着地している、という構成。最後まで読み終えたときには「おおーそういうこと!」と膝を打つような思いで、つまりしっかり丁寧に練られたお話でした。…続きを読む