@matsuzaki_kadokawa

1892年、フランスのオルレアン。山羊飼いのジュールは森の中で行き倒れになり、ブルジョワの子息ヤンに救われる。悲しい過去を持つ大人しく従順なジュールと奔放な明るさを持つヤンは、生…

ときは文政、ところは江戸。武家の娘・志乃は、歌舞伎を知らないままに役者のもとへ嫁ぐ。夫となった喜多村燕弥は、江戸三座のひとつ、森田座で評判の女形。家でも女としてふるまう、女よりも…

わたしが十歳の頃、この町に越してきた陽治。 いつも穏やかで、自由気ままな彼は、ひたすら一つことに打ち込み、自分だけの世界を打ち立てていた。 すこしずつ、すこしずつ親しさを増してい…

大学時代の恋人、雅司と再開した由佳。元恋人は才能豊かで、つねにエネルギーにあふれていたが、一緒にいるには激しすぎる人だった。ところが久しぶりに会った彼はひどく衰弱し、栄養失調を起…

大学進学を機に、一人暮らしをすることになったわたしが選んだのは、 築37年の２Kバストイレ付き、家賃35000円の格安物件。 木造モルタルアパートの部屋の押し入れの奥の壁には、明…

【ガチムチ受けBL】同僚達のちょっとしたお願いを何でも叶えてくれる悪魔の馬場君、マッチョな峯田君だけは安易に悪魔に頼らないようにしていたが、ある日、下らないけれど手痛いミスを犯し…

産婦人科医の田口道子は奇妙な夢に擦り減っていた。そんな折、臨月となった友人の金沢萌に帝王切開で生みたいと懇願される。自然分娩を勧める道子だが、萌に押し切られて彼女の夫であり、道子…

小学六年生の夏休み、祖父母の家に帰省したカナは、都内でモデルの仕事をしているという叔父のマナちゃんと仲良くなる。 なぜだか両親や祖父母はマナちゃんを良く思っていないようで、カナは…

　クソのように積みあがったクソのような残業を終えて深夜０時過ぎにやっと自宅に帰ったら部屋からあらかた家財道具が消えていて、ついでに婚約者も消えていた。 　思えば何事につけ、ちゃん…

フィクションです。中編の定義はわかりませんが、はじめて中編を書きました。 そのため、もしかしたら、長めの短編かもしれません。

そして、発砲音が鳴り響いた。 ＊ どうも皆さん、初めまして。そうでない方は再び拙作に足を御運び頂きありがとうございます。萩原稀有です。 カクヨムでの萩原の二作目になります…

村に住む中学生の莉子(りこ)と翼(つばさ)。 二人が住む村には、ある「昔話」と「掟」がある。 知らず知らずのうちに、昔話と掟に巻き込まれていく二人。 その昔話が意味するものとは一…

思い出すのはあの夏の日の不思議な出来事。 ｢｣を使わないで物語を書きたいと思ったら怪談チックになりました。難しい。

他国から恐れられた『黒牙』の頭・ユジが、部下を殺して自分の腕を斬り落とし、捕まった。 部下を殺した理由も言わず、ユジは琦震国の弓震学台に囚われた。 やがて真相が明らかになってい…

海と星空の島で繰り広げられる、自分に自信のない少女アストラと、盲目な少年ヘズの恋物語。夏の夜の海で、二人だけが紡ぐ世界に、きっとあなたも惹かれる。

さみしさは消えない。でも、希望は、ある。11の小さな星たちの物語（『かぞえきれない星の、その次の星』） 新型ウイルスが流行し休校がつづく春の夜に、こいのぼりたちが起こした奇跡、…

高校３年生の丸山優衣は大好きな部活を辞め、大学受験に向けて勉強に励んでいた。 ある日行われた模試の最中、頭を悩ませていた優衣は、ふと中学生の頃の記憶が蘇る。 「つまんねー」が…

何気ない日々を過ごすチナツは、昔のバンド仲間、ショウの訃報によって、仲間たちと再会することになる。明かされていく彼らとショウの出会い、そして過去。誰にも打ち明けられなかったチナツ…

　かつてクラスメイトであった幼馴染みについて、今話題沸騰中の売れっ子小説家・芹沢水湊が語る真実とは──。 　代表作「『テンプレート・コメディー』の続編に当たる」と称したその意味と…

「味がしなくなったら、別のガムを食べればいい。ーそんなの淋しすぎない？私は最低でも1時間は食べるよ？」そう言って彼女は少し淋しげに笑った。味のなくなったガムに同情する「彼女」と特…

よく行く沢田肉屋で、いきなり店員のばあちゃんに告られた、ただそれだけの話です。

私は気が付くと遊園地にいた。

別々の人生を歩み、10年ぶりに再会したアサヒとユウヒの兄弟。ふたりはある目的のため、狂言誘拐を実行に移す。その犯罪は成功したかに見えたが、思いもよらない結末を迎えることになった。…

曽祖父が他界して迎える初盆。 美希と残された曽祖母との関わり合いを描いた現代ドラマ。

高2男子です。母親の暴力から逃げ出してきました。頼れる友人や親戚はいません。長い間泊めてくれる優しい人を探しています。詳細はメッセージで。# 家出男子 # 泊めてください

「カクヨム甲子園2021」【ショートストーリー部門】 奨励賞受賞！ありがとうございます。 https://kakuyomu.jp/contests/kakuyomukoshien…

花緑青(はなろくしょう)とは、明るい青緑色のこと。その鮮やかさから『エメラルドグリーン』とも呼ばれている。 花緑青の顔料は、絵具や建築用塗料として盛んに利用されていたが、有毒であ…

　一年に一度、死を体験するとある人物の物語。 　貴方が抱くのは恐怖か、それとも……。 ■■■ 　この作品は『心に深く突き刺さり、中々忘れられないような作品』になって…

カエルに話しかけられたので家に連れて帰ると、自己肯定感をあげてくれました。だいしゅきだよ同居人より

カクヨム甲子園用。

　近所の河で水面を覗いている醜い男の子が一人。

僕は僕であって、私は私なだけ。

十六度目の夏。 ひとりの高校生と売れないミュージシャンは出会った。赤い月が輝く、不思議な夜だった。 学校でのできごとを引きずり落ち込む高校生に、ミュージシャンは連れていきたい場所…

卒業ー。誰もが経験したことのあるその行為には、果たして別れと悲しみしかないのだろうか？3人の女子生徒は高校の卒業式の後、｢卒業｣とは何かについて考え始める。前に進む人に、或いは立…

生徒に制服があるように、先生も先生と一目で分かる衣装を来ていて欲しいなと思います。自分の教室でとてつもない権限を持っている先生が、例えば電車の中で、見知らぬ若者にバカにされてたら…

ある日、彼らは《奴ら》の脅威に晒される。

　目が覚めると、私がもうひとり居た。

カクヨム甲子園2021のショートストーリー部門で奨励賞をいただきました。 ありがとうございました。

古代ローマ帝国におけるカエサル、クラッスス、ポンペイウスによる三頭政治－ 彼らに起きた決裂は私たちにも起こるもの。 3人の女子高生が人間関係の罠に落ちてゆく…

カクヨム甲子園2021中間選考

これを読んで、どう感じたか。 感じたそれが正解です。ただしこの話に正解はありません。 答えは貴方が知っています。 作者は答えを知っていますが、それは私の答えです。

僕が君を愛した物語

鵜飼の佐吉は、飼う鵜の親分『鵜どん』と言葉を交わす。 めっきり減った漁獲量、十年間連れ添った友情。 その背後には、どうしても分かち合えない苦しみがあった。

Let there the sun be.

地球上に巨大隕石が降るのを避けられないと言うニュースが出てから1日が過ぎた。 そして隕石衝突まであと1時間、俺は友達と海辺と降ってくる隕石を眺めた。

遠く離れていても変わらない想い。 『好き──』 カクヨム甲子園ショートストーリー部門にて、奨励賞をいただきました。