仁井暦 晴人

退廃と暴力、時代劇にはよく似合うも、これを混在させるとなると話は別。こうも面白く味付けするとは、まさに文章の魔術師と言えよう。

優しくて、正しくて。でも力が足りなくて、まだまだ理想には手が届かない。そんなもどかしさにもがきつつも成長を続ける主人公の魅力が圧倒的。凶悪かつ強力な敵とのギリギリのバトルも本格的。…続きを読む

微かに都市伝説のような非日常をからめつつ、どこにでもいそうな高校生の日常を描く導入。コミカルな要素をふんだんにちりばめつつ、それぞれの思いを胸にそれぞれのやり方で他者を思いやる登場…続きを読む

作品ごとに磨きがかかる文章。その軽妙なリズム感は清冽な川の流れのごとし。 怪異と異能。重厚な世界観ながらも悲愴さや厭世的なイメージを前面に押し出すことのない表現力。 絶妙なバランス…続きを読む

本作はライトファンタジーであり、ハーレム要素の強いラブコメ物としての性格が色濃く表れている。しかし、ニヤリ、クスリと笑わせる軽妙な会話に弛緩しながら読み進めると、不意打ちぎみに涙腺…続きを読む

トラブルだらけの日常、周囲には癖のある人しかいない生活。
それでも楽しそうだと思えてしまう。いいではないですか、好きなことを全力でしているんですもの♪

可愛いは正義です！
短い文章でこれほど男の娘の魅力を表現するなんてすごい。他の言葉が出てこない。

確かな筆力で強烈な個性の光るキャラたちを生き生きと描き切っており、ストーリーの疾走感も爽快。是非多くの方に読んで欲しい！

環境次第で心って容易く擦り切れるものだけれど、その自衛手段はいくつかある。とても計算高く、少しだけ欲望に忠実。すると、こうなってしまうというお手本のようなろくでなし。 それでも、触…続きを読む

鰍が大好きです。
でもすばるんが女子力爆発させてるので目移りします。
もう性別なんて関係ない——そんな作品なのであります。

可愛いの一言に集約されます。
互いへの気遣いと強い結びつき。
苦労も困惑も全部全部、相手と触れ合うだけで癒やされる、本物の絆。
読んでてほっこりします。

私が欲しければ全力で倒して見せなさい！ たとえ本人にその気がなくとも、そんな声と共に高らかな笑いが聞こえてくるかのような世界。そこで男たちに求められるステータスは財力でも知力でも顔…続きを読む

アクの強い登場人物たちに囲まれ、主人公と読者を休ませることなく襲いかかる困難の連続。スリリングな笑いのジェットコースター、とても楽しい作品です。

流れるような情景、歌い上げるように丁寧な言葉による描写。 会話は最小限、地の文でしっかりと表現してみせる、正当派のストーリーテラーです。 惜しむらくは怪異を怪異と感じる常識人として…続きを読む

王道の入れ替わり作品でありながら、純粋で健気な主人公に好感がもてます。 秘密の共有相手の意外さもポイント高いです。 第七話まで拝読しました。 悠輝が周囲をとても気遣っていて、周囲…続きを読む