緩急のメリハリが肝の冒険譚

本作はライトファンタジーであり、ハーレム要素の強いラブコメ物としての性格が色濃く表れている。しかし、ニヤリ、クスリと笑わせる軽妙な会話に弛緩しながら読み進めると、不意打ちぎみに涙腺を刺激する場面へと誘導されてしまう。
それぞれアクの強いヒロインたち全員が主役クラスで、細かなギャグを満載しつつも紬にとっては受難の冒険譚、読む楽しさが天井知らずです。

※第五章35話「涙がとまらない」まで拝読しました。

その他のおすすめレビュー

仁井暦 晴人さんの他のおすすめレビュー46