かずぺあ

あらゆるSNSを断って一か月が過ぎた頃、彼女は慢性的なドーパミン欠乏状態に喘いでいた。そしてある晩に彼女は決意する。この絶対的ドーパミン欠乏性ドライブを。

大学生なんて、お気楽でしょ。適当に授業をサボって。適当にサークル入ったり、居心地悪くなると辞めたり。適当にバイトして、適当に遊んで。 どうしてこんなに真っ黒になるまで練習して。…

「私」は人より少しだけ文章を書くのが上手かった。

日が暮れると帰り道が心細くなる、そんな季節のお話。

小一の平介は、兄妹がテレビゲームをしている後ろでアイスコーヒーを飲みながら劇画風に脳内変換される「大人」の世界を堪能していた。

セーラー服思春期こじらせ百合もどき。 自主企画「300文字の死」参加2本目です。

死に向かってたばこを吸う男と自分を楽しむ男子高校生が出会って始まる、互いに人生を変える物語。 短編の予定です。

ある日高校三年生、細貝工真の元に届いたのはひと月後の9月1日に『世界が終わる』という一本の電話だった。 世界が終わるとはどういうことなのか。 そんな電話をしてきたのは誰なのか。…

拾われた猫は人間に恋をした。 飼い主は猫が大好きだった。 想いが伝えられない切ないお話 小説家になろう様にも掲載しました アルファポリス様にも掲載しました 追記　後味悪かっ…

お金という概念の擬人化です。

ショートショートです。

特別でありたい。代わりがいくらでもあるとは思いたくない。だから彼女は求める。だから苦しい。故に彼は足を運ぶ。

少女は鞄のなかに爆弾を隠し持ち、朝へと忍び込む。

ほぼ決まって同じ時間にすれ違う車を眺めていると、向こうも私を見ていることに気付く。その時はまだ単なる偶然だと思ったのに･･･。 ※某地方新聞入選作品

悩み、もがきながらも今を生きていく人たちの一話完結型の短編集。暗めのお話が多いです。Twitterなどに投稿したものを加筆修正した上で投稿します。

松本律は、大学に通うために千葉県で一人暮らしをはじめた。 しかし、大学はあいにく閉鎖。友だちもできず、実家にも帰れず、孤独な毎日を過ごしていた。 そんな時、律はSNSを通じて「綾…

　コロナで、お客さんが減ったとっても美味しいお鍋屋さん。 　仕入れた食材が、余って困っていると、声をかけられました。

短編集です。 古典の名作の冒頭からはじまる物語りです。東京の街をテーマに、吹き溜まりの中に埋もれているささやきや、つぶやきを拾い集めて作品にしました。