「カクヨム甲子園2025」へのご応募ありがとうございます。そして、中間選考通過おめでとうございます。最後の「とっくに知っていたわ」に二人の関係性が凝縮されているようで感動しました。これからも創作活動を楽しみながら、素敵な作品を書き続けてください。
街の風景や空気の温度、飲みものの香りまで感じられるような、とても雰囲気のある作品でした。二人の会話は穏やかなのに、その裏にある“とても大事なもの”が静かに流れていて、読んでいるこちらまで息をのむ瞬間があります。特に、・アイスコーヒーとローズマリーの対比・教会でのシーンの空気感・写真館で描かれる「時間」がどれも印象的で、一つの短編として完成度が高いと感じました。ゆっくり読んで、最後にそっと胸に残る読後感。落ち着いた物語が好きな人には、ぜひ読んでほしい一作です。
人間長く生きると、色々なものを失っていきます。その一方で時間をかけたから分かること、熟成されることもあるんだと思います。この作品の2人の友情も同じで、「熟成」をしたからこそ美しい。若く新鮮なだけが魅力ではない、「熟成」された人の絆が持つ違った魅力を味わうことが出来る秀作です。ぜひ一読を!!
とても美しい物語です。舞台描写は鮮やかで、読者を一気に引き込みます。リンディとマリーの対比が明確で、コーヒーとローズマリーの象徴性が印象的です。感情の揺れが丁寧に描かれ、最後の涙が強い余韻を残します。教会の場面は温かく、思い出が生の支えになるテーマが自然に浮かび上がっています。
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このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(277文字)
南ヨーロッパの美しい風景の中に居る2人の女性。年を重ねる、という事がテーマです。年を重ねると病やパートナーの問題にも直面しますが、それを優しく包み込んでくれる。そんな素敵な作品です。是非!
リンディとマリー、歳を取った二人の女性の、回想と終末に向けての慈愛の物語。舞台が海外であるだけで、これほど味わいが変わるのかという発見。私は、古い映画ですが、「パピヨン」のスティーブ・マックイーンとダスティン・ホフマンを思い出しました。深い余韻が素敵な作品です。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(819文字)
短編ながら読み応えバツグン!想い人を亡くした女性とその彼女を長年見つめ支えてきた女性の友愛。尊すぎます。また何気ないけど美しい町の風景の描写が手に取るように感じられます。
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