紹介文の冒頭に書かれた言葉は、今の若者らしく、大学を、そして人が生きることを、舐めきっていて、それで何も困ったことがなかっただろうことがうかがえます。でもね…… 人生は思いがけないことが起きます。遭遇するまで、そんなことが起こるなんて知らなかったことが。そんな経験を経ることは、青春の宿題です。若いうちにやっておきましょう。この小説自体もそう。甘く見てると……でも読後感は甘いです。いや、甘酸っぱさかな。青春の甘酸っぱさが特盛り。信じてもらえませんが評者が保証します。
舞台は大学。初めての授業で隣に座ったちょっとチャラそうな男子に、ペンを借りるところからこのお話は始まります。大学もサークルも適当に楽しみたい女子。ガチでやりたい事みつけた熱い男子。そんな二人のゆるく楽しい恋のお話です。登場人物のキャラがナチュラルで好感が持てました。筆致は軽くて読みやすいしおもいろい!無駄な描写がないのに読んでいくうちにしっかりと脳内に描いた二人が動き出し、表紙絵までもが浮かんで来るような印象的なシーンもあり、大満足でしたヾ(*´∀`*)ノ
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