湯煙

コロナ感染対策で自粛生活が続いています。 少しでも早く気軽に外出できるよう祈って。

　地球で何度も転生を繰り返し、人生経験だけは数をこなした主人公。 　21世紀の日本で亡くなった後またも転生した。 　だが今度はファンタジーな異世界に。 　地球では転生前の死に際…

義父の介助のために、妻は実家へ戻っている。 最初は久しぶりの一人身の生活を楽しんでいたけれど、長くなるにつれて違和感を感じるようになっていた。 妻が戻るまで、いつもはやらないこ…

婚姻届を提出する前日、彼女から聞かされたことに俺は動揺した。 結婚をやめるつもりはない。 だけど落ち着かない。 この気持ちはなんだ……。 悩んだ末に、自分のとった行動が彼女と…

　部屋を片付けていて、ふと見つけた風呂桶に若かった昔を思い出す。 　私は懐かしさに浸っていた。 　妻がかけた言葉で、昔を思い出させるのはモノでなくてもいいと感じたひととき。 　

　昔の彼女との別れを夢で見て胸に痛みを感じた。 　私は妻への罪悪感を感じ、そして昔を引きずっている自分が気持ち悪かった。 　でも本人と再会して判った。 　そうじゃなかったって。…

　十歳の時、殺生石に触れて死の間際までのダメージを受け、妲己の娘に助けられ尸解仙（しかいせん）となった。 　その後崑崙で十五年修行し霊気功術を身につけた俺は、妖狐がオーナーの東京…

　シャーロットタウンで住民の大勢から認められ、自分に少し自信をもって仕事できるようになったアレックス。 　スコティッシュ・フォールド系猫人のイライザと結婚し、シャーロットタウンの…

　紋章を背に刻んで人が生まれる世界。 　刻まれた紋章で適性が判り、人々は自分に適した仕事に就き生活を送っている。 　紋章の段階によっては魔法すら使える。 　だが、稀に紋章が刻ま…

　仕事から帰宅した私に娘が訊いてきた。 「母さんと結婚を決めた理由は何？」 　人それぞれ結婚を決めた理由は違うだろう。 　私の場合は、些細なことだった。

　結婚する長男が家を出て行った夜。 　夫婦二人で懐かしい音楽を聴きながら過ごしていた。 　流れている曲は、若かりし当時ディスコで流れていたダンスミュージック。 　 　「踊ろうか…

　大学三年渋木陽平には三年間片思いしている女性がいる。 　同学年の高木梨奈がその女性。 　彼女にはイケメンの彼氏が居て、陽平は梨奈のことを思いつつも内心諦めていた。 　そんな陽…

　身体が思うように動かなくなり引退を決意した最後の試合。 　勝敗が決まる１ポイントを手に入れるため力を振り絞ってボールを追った。 　ラリーは五分も続き、この時だけは全盛期のように…

　1920年アメリカで初の大衆消費社会が生まれた。 　大量に生産し、大量に消費する社会である。 　大量生産は製品の低価格化につながり、生活者はモノを買い換える際の抵抗感が低くなっ…

　世界は、争いを回避するために統合と離散を繰り返してきた。 　歴史を顧《かえり》みると、大小多くの争いを繰り返しつつ、悲劇と喜劇が刻まれ続けてきた。 　古《いにしえ》から見守っ…

物語の世界は読み手をどこか別の世界に誘い、また読み手と書き手を繋ぐポータルでもあります。 新し項をめくる時の、あのワクワクした気持ち。 現代ではアナログな本だけでなく、こうして…

　感じたことのうちどうしても書かずにいられないことだけ晒す雑記 　※　創作関係も備忘録的に書いておりますが、あくまでも私個人の体験をもとにした雑感に過ぎず、創作論のような類いで…

　――僕のあの人への想い。 　12人の僕の想いがここにある。 　センチになった僕は目の前の花々に想いを重ねる……。 「ときめきの如月」を書いてから、一年の一月ごとの恋愛…

　深夜の六本木でナンパした子には秘密があったんだ

　昔、振られた彼女への思いを整理できずに居る主人公が、好きだと言ってくれた女性のおかげで、過去を乗り越える話

　喧噪の中で一人を楽しむ。 　彼にそれが可能な大切な場所で、たまたま偶然生じた出会い。 　 　そんな一夜の物語 　 ※　自主企画参加用作品 　企画者さん読了後は改稿するかもしれ…

　雑誌モデルの遠野響（ひびき）と大学生の能（あたる）はある日、事故に遭い大怪我をする。ある使命を果たすために地球へ来た、事故の原因である宇宙管理者の二人ドルとマズは、二人の身体に…

　世間にいくらでも転がっている経験を乗り越えられない二人。 　お互いの経験を伝え合ったことをきっかけに共に歩むことになる。

　ここは獣人が多く住む街シャーロット・タウン。 　魔法師を目指していた僕だけど、魔法力が少なくて使える魔法が少なかった。 　就職に困っていた僕に、腕利きの魔法医師チョココさんが仕…