送り付ける愛・レビューお礼企画進行中です。
短いものを(1,500~3,000字)だいたい毎日お送りする予定です。
読者様はどうかお気遣いなく。
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【おまけ】個人的おすすめ再読ポイント
二回目も読みたくなるかもしれない? マニアックな点を挙げてみました。
1.フィルの髪と服
つかみどころのない男で、髪型や服がよく変わります。デイミオンはだいたいいつも同じ服。
2.似ている親子
第二部。デーグルモールの頭領、ダンダリオンの出てくるシーンでは、リアナに似ている部分があるかも。彼女は父親似の設定です。異母兄イオもわりと似ています。お兄ちゃん!
3.小話の伏線
・フィルがリアの髪を洗っていたのは、第三部20話に書いてあります。
・小話1「プレシーズン・マッチ」は文字通りの「前哨戦」。フィルが失踪することの伏線もちょっと出てきます(彼はこのときにはもう準備してたんですね)。
4.デイミオンの一人称
「私」と言っているときと、「俺」と言っているときが混在しています。エサルもですが。
ところで、エサルは最初、デイミオンやフィルのライバルとして出すつもりでした。デイとは属性や立場、考えがわりと似ているはずなのですが、なにかが決定的に違うようで対抗馬になりませんでした(女性の好みも違うみたいだし)。また、彼も大戦時の英雄で、当時は「若獅子」などと呼ばれ、フィルに対抗意識を燃やしたりもしているという設定でした。でも結局、悪役(政敵)のキャラのほうが濃くなってしまいました。
5.侍女向いていないミヤミ
第一部からすでに、あんまり向いていなさそうです。
6.不気味な予知夢
リアナには予知能力があるんでしょうか? 彼女が見た悪夢はのちに実際に起こっています。第二部で「自分がデーグルモールになる」という悪夢を見て飛び起きていますが、クライマックスで彼女がデーグルモールの扮装をして飛行船に乗りこんだ場面と似ています。
あと、もう一カ所ありますよ。
7.「あの湖」
エピローグで、フィルが少年ヴィクに釣りを教えてやっていた湖は、第二部でリアナを連れてきた場所と同じです。
8.二人の男
コメントの返信にも書いたことがありますが、デイミオンとフィル、二人の対称性がよくわかるように、似たような場面がたくさんあります。ベッドシーンや、血を飲ませる場面、二人がなんといって愛を誓っているかなど、比べてみたら面白いかも? 細かいところでは花や果実も。
ところでフィルは「愛している」とは一度も口にしていません。似たようなことはいろいろ言っていますが。そういうところが、逆に愛が重くてかわいい、と思ってやってください。
9.兄弟姉妹
コメント欄で、デイとフィルの兄弟順を「逆だと思った」と書いていただいたことがありましたが、竜族は同世代のなかの年齢差はあまり気にしません。(長命なので) デイとフィルも、「兄」「弟」とは意識していないみたいです。ヴィク・ナイムの兄弟も同じ。
10.前から出ています
・ヴィクトリオン・ナイメリオンは第二部でもチョイ役で(?)出ています。
・クローナン王も、一部からちょこちょこ名前が出ています。(死んでるけど)
11.ゲイの人
登場人物のなかに、性志向が男性の男性がいます。ノートからの再録です。
「エサルとリアナが父親について会話していたとき、『エリサ王は男の趣味が悪かった』みたいなことを言っていたの、ご記憶ですか? 実はエリサに目をつけられていた男性がもう一人いました。その人です。ゲイという目線でみると『なるほど』と思ってもらえる描写がある……と思います……(自信はない)」
もったいぶってても恥ずかしいので、サイドストーリーのなかでさらっとカムアウトします。
12.フィルの信仰
なにかと愛が重いフィルですが、「竜祖は信じてない」と言っていたの、ご記憶でしょうか? リアナと雪山を越えて、ニザランで彼女が目ざめたとき、竜祖に感謝しています。信仰が復活するくらいの喜びだったようです。
(番外)作者のミスを探す
赤毛のグウィナを「金髪」と書いていたり、アーダルと書くところをデイミオンと書いたり、変なミスがときどきあります。(まず直せ)
発見・指摘して、作者を悶え恥ずかしがらせてはいかがでしょうか。