応援やコメント、ありがとうございます。8月ももう終わりですね。
今日の更新は27話です。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886413459/episodes/1177354054886818490物語もそろそろクライマックスにさしかかろうというあたりです。なぞ解きパートも終わり、伏線となるものはだいたい出尽くしたので、ラストの展開も予想がつく、という方もおられるかも。
さて、リアナと〈竜の心臓〉はどうなったのか? デイミオンは大丈夫(メンタル的に)?
……が、次から二話ほど間章をはさみます。作者お気に入りの二人の話です。難しい話ではないので、ちょっと息抜きに読んでいただければうれしい。
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【裏話】2.名前のこと
・リアナは北方領主家の女性の家系図にしょっちゅう出てくる、よくある名前。リアナとエリサで女性の半分が埋まるというくらい。メドロートとジェンナイルも同じ。あまり凝った名前をつけない一族。同じ名前で、愛称で呼びわけることも多い(キラキライケメンのジェーニイと、地味めの若領主ナイルは、どちらも「ジェンナイル」)。
・-オン、-ウス、の音で終わる名前は、この世界の住人には「竜族だな」とぴんとくるイメージ。デイミオンや叔父ヒュダリオン、ロギオンなど。デイミオンは由緒ある、ちょっと格式ばった名前のイメージ(名家の嫡男だから)。
・竜族のあいだで多い名前のひとつは、パン屋のロッタの本名、ロッテヴァーン。愛称はロッタのほかに、ロット、ロッティ、ローなど。神話上のライダーが由来なので、竜族らしい響きに聞こえる人気の名前。(竜祖につき従った最初の古竜たちの一柱=ロッタルコン、その竜騎手=ロッテヴァーン) 似たような由来の名前にハダルク(最初の古竜の一柱=ヒュダリオン、その竜騎手=ハダルク) 五公十家の嫡子は竜祖を、中級貴族は竜祖のライダーを、それぞれ名前に選ぶ傾向にある。
・人間でも竜族でもあり得る名前の代表は、ケヴァン。愛称はケブ、キブなどで、第一部だけで三人出てきている(隠れ里のケヴァン、ならず者たちの一人ケヴ、ハートレスの兵士ケブ)。
・フィルバートは……作中の通り。どうしても愛称をフィルにしたかったので、そこから考えた。なかなか納得のいく名前が決まらず、三回くらい名前が変わり、そのたびごとに検索+置換されたかわいそうな人。
・メドロートは、貴族と平民を問わずよくある名前(愛称はテッド、ネッドなど。「エドワード」と同じ)。
・エサルは南部など人間との交流が多い地域に目立つ名前。作中にも出たが、イーサーと同じ由来。
・アーシャ姫の本名は「アスラン=アルテミス」。名付け親のクローナン前王(当時は王太子)がインテリだったので、古文書をひもといてつけた凝った名前で、一般人には「え、名前……?」となる響き。せっかくいい名前つけてもらったのに、本人の性格がアレで、ああいうことに。
竜の名前は、とくに古竜は貴重なので伝統的な名前をつけることが多いなか、アーダルだけは幼少期のデイミオンがてきとうに決めた、という設定があります。(「なんとなく格好いいかなと思った」本人談)
ちなみに、作中で一番のキラキラネームは、セラベス・セラフィンメア・テキエリス卿。本人も気にしているという設定で、かわいそうで、気に入ってます。
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今日の投稿のお供は:
Mili - Ga1ahad and Scientific Witchery
https://www.youtube.com/watch?v=d-nxW9qBtxQ