広大な宇宙を行く一艘の船、名もなき存在は少女と少年の夢を見、生まれたいと願う。しかし。 詩篇『VISAGE(顔)』の「Disaster（災厄）」という詩が元になっています。 …

荒廃した近未来の世界を背景に、ある「誰か」がふと日記を書き始める。それだけの物語です。 別作品でおなじみの「ノイド1号」が登場します。 では、どうぞ。

亡くなった恋人イヴを甦らせようとする科学者アダムのお話です。 物語は2つのパラレルワールドを軸に展開します。 片方は荒廃した近未来の世界、もう片方はアダムとイヴの人格がともに暮…

エルフの隠れ里に迷い込んだ人間の男の子と、エルフの恋物語（ラブコメ）です。 拙作『隠れ里のものがたり』の番外編めいたものですが、細かい設定は変えてあります。 前作は読んでなくて…

宇宙空間遊泳システムを搭載した無人飛行船Ｎ―０１１２が再び、原因不明のバグを起こした。 広大な死の空間を漂う機体に、一体何が起こったのか？ 人工知能のシンギュラリティは都市伝説…

エルフの隠れ里に迷い込んだ人間の男の子と、エルフの女性の恋の物語です。 超短編に触発されて書いてみました。お手に取って下されれば幸いです。 では、どうぞ。

「私」は死んだ。でも、まだ消えるわけにはいかない。大好きなあの人が泣き止むまで―― 閉鎖的な村の、薄幸の美少女が語り手の短編です。性格は割に明るく、それが暗い内容と対比的に仕上…

丘の上の農家で、一人ぼっちの「私」。先天的な「発作」に耐えかねて、夜の草原を駆け出した先には、見知らぬ世界の「私」が待っていた。そして、あの人も――。 データを漁ってたら、昔書…

辺境の星にぽつんと建てられている、古風な塔。その内部には、無数の本が所蔵されている。 そこで蔵書の管理をする青年と、茶トラのメス猫アルカディア。 それは磁気嵐の荒れ狂う日に、と…

身寄りのない兄妹が、ある天気の良い日に施設を抜け出し、コンビニで赤いきつねを食べるお話です。 その後、彼らは別々の養父母に引き取られることになりますが…。 では、どうぞ。

「私がそのカミサマと出会ったのは、真夏の昼下がりだった…。」 とある田舎町の寂れた駄菓子屋で、店番をする少女と一匹の柴犬。 この物語は、彼らだけに視える「カミサマ」が、彼岸から…

何千年もの間、人の血肉を喰らうことで命を永らえている一人の悪魔がいた。 ある皆既月蝕の晩に悪魔は、ゲツセマネの園で一心に祈る男と出会う。男の名は、ナザレのイエス。 やがて逃げ…

「ねえ、これは提案なんだけど、俺と入れ替わってみないかい？」 『出荷』を翌朝に控える「ぼく」が、寄宿舎の中庭でぼくにそっくりのエイリアンと出会うところから始まる物語です。 ぼ…

「ネオ・トーキョー拘置所は、三次元の空間に設えられた四次元の住まいである…」 時は28世紀。 無実の罪によって確定死刑囚となった活字中毒のぼくは、拘置所内の図書室を探し回って…

とある航空事故がきっかけで父と母を亡くした男の子カミーユは、長いこと引きこもりの生活を続けていました。 二十歳になる頃、ディスカウントショップの前で彼は、昔飼っていた猫にそっくり…

人気のない、絶海の孤島で、気の遠くなるほどの長い年月を暮らしている「私」。 「必ず私たちも後から行く」という言葉だけを頼りに、いつまでも待ち続けている……。 そんなある日、「私…