概要
「これで五分間待つんだ」 「へえ、お兄ちゃん物知りだね」
身寄りのない兄妹が、ある天気の良い日に施設を抜け出し、コンビニで赤いきつねを食べるお話です。
その後、彼らは別々の養父母に引き取られることになりますが…。
では、どうぞ。
その後、彼らは別々の養父母に引き取られることになりますが…。
では、どうぞ。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!最後の五文字に泣いてしまう。身寄りのない兄妹の優しく温かな思い出。
身寄りがなく、施設で暮らしている兄と妹。
ある日、二人は手を取り合って施設を抜け出すが――。
生き別れになった兄妹の後日談に、思わず涙が流れます。
二千字にも満たない、とても短い作品。
ですが、あまりにも温かく愛おしい「思い出」が濃厚に描かれています。
施設で暮らす兄と妹の生活は、ままならない日々もあったことでしょう。
ですが、妹の目線で語られる記憶はあくまでも優しく、彼女の体験を追っていくうちにゆっくりと心がほぐれていくのを感じます。
まさに言葉のひとつひとつを丁寧に読みたい作品です。
そして、登場人物たちの愛嬌や、ちょっとマニアックな蘊蓄、「裏アカ」などユーモアを…続きを読む