文屋旅人

　私も見てみたが、同じ気持ちになった。
　何とも、がっくりくると共にこのような簡易ではあるが的確な分析を行う著者に敬意を払う。

予測変換のみでどうなるのか？ タイトルを見た時そのような期待が込み上げてきた。 そして、実際の話を見て私は薬としてしまった。 なるほど、無軌道なカオスの中にここまで面白さがあるのか…続きを読む

　錦糸町、というと何とも近寄りがたい街、否、ディープな東京を求める人々の集う街、というイメージであった。 　この物語は、そんな錦糸町という場所の敷居を下げてくれる。 　切符を持って…続きを読む

良作

　ルビが上手い作品の典型であると思う。 　ただ、個人的にはこのキャラクタを長編で見たいと思ってしまったので星は二つにした。 　しかしながら、簡素に見れるという利点もあるのでぜひとも…続きを読む

　カンボジア、否、世界最悪の独裁者にして共産主義者として名高いポル・ポト。この男を見事にギャグに昇華させた手腕は見事。
　タイトルで避けるのはお勧めしたい。
　非常に、面白い。

　きわめてまじめな内容で、簡素にまとめてある。 　国家の特色を的確にまとめてあるので、今後の世界情勢を見るために一通り目を通しておく価値がある、と推薦しておく。 　非常に見やすく、…続きを読む

ミステリなので詳細に内容について語ることは避けたいと思う。 だが、二話まで読んでなるほど！　と手を打ったので思わずこのレビューを書いた。 コロナ禍の陰鬱さを吹き飛ばすような、すごい…続きを読む

しっとりとした長崎の離島の空気が感じられる作品です。
以前五島に行った時の、何とも言えない爽やかな、そして物寂しい空気を思い出しました。

初めから最後まで何とも面白い。 そういった目線があったのか、と思うと思わずにやりとしてしまう。 だが、この小説の本当の衝撃はその最後だろう。 私がそれについて述べてしまうとこの小説…続きを読む

眼からうろこ。
成程、こういった形での転生というのもあるのかと感心する次第である。

発想に脱帽する。
まさか、まつげだけで一本書いてしまうとはすさまじい。
私には無理だ。
何ともうらやましい感性を持っている作者である、そう思った。

表題の通りのことを、簡潔に教えてくれる小説。それがこの作品だ。
読み終えた時、きっとこの言葉の意味が分かる。

イタリアのマフィアの浸透を考えると、ありそうな物語だ。 読み進めると、苦い後味が襲ってくる。 しかしながら、それもまた面白い。 恐らく、この主人公にとってはそれが正しいと思った道な…続きを読む

SFでありながら、どことなく時代劇のように糸が張った緊張感を醸し出している作品だ。 将棋をテーマに、どういう風に展開するのか。 そう感じた私に、一つの「決闘」の在り方を叩きつけたの…続きを読む

善意だけで歴史が成り立っているわけではない。 善意だけですべての人間が救われているわけではない。 一人の英雄の善意が、英雄が救った以上の悲劇を生み出した。 何ともやるせない気持ちに…続きを読む

もう何というか力業で笑わせてくれる爽快感を覚えた。
ぜひともタイトルで躊躇せずに読んでほしい。
何とも、面白い。

まず、読み始めた瞬間笑う。 殺す側と殺される側の関係性が、あまりにも面白すぎるのだ。 もはや他人。しかしながら封建制と思われる制度の、名誉殺人という制度に翻弄される青年。そして命を…続きを読む

読み終わった時に、そりゃないわ、と苦笑いしてしまう。
成程、確かに義務はない。
納得はできるが感心はできない。
良い読了感を味合わせてもらった。

思わず悪態をついてしまう瞬間。 そこで終わるのかよ、続けろよ、そんなんだから野球文化が廃れていくんだよ。と叫びたくなる瞬間。 以前、居酒屋で流れていた野球中継でこの短編の事態が起こ…続きを読む

冒頭に述べたとおりである。 短い作品であるが、読んだ後にすっと手を合わせた。 何に手を合わせたかというと、あーちゃんであり、あーちゃんの家族であり、そしてこれからの医学の未来に対し…続きを読む

100の物語を多種多様に見せてくれる。 笑えるものからぞっとするもの、何とも言えぬものまで幅広く取り揃えているその姿勢には感服するのみである。 レビューをつけるのがなんとも難しい、…続きを読む

　何という心が痛い作品だ。 　五時というものは、慎重に備えてもすっと刺さるもの。 　ほら、つらつらと心が思うままに打ってしまうと上のように奇妙な誤字が出てしまう。 　五時と誤字、こ…続きを読む

　一言を書き連ねていくという形式であるが、何とも面白いと思う。 　作者の若さ、年をとってしまった者が見失ってしまったまぶしい者、それが文章の一言から漏れ出しているようだ。 　すっと…続きを読む

　小規模大学における理系大学生の生活、という一般的にはなかなか想像できないものを何とも滑稽に書いている。 　一般的に、理系の大学生活というものは難しく生真面目な学生たちが切磋琢磨す…続きを読む

　信州というと、美麗な山脈が隆々と存在している印象だ。 　しかしながら、その分どうしても信州の印象とは山脈、ワンダーフォーゲルなど山に食われてしまう。 　本エッセイは、豪華絢爛な自…続きを読む

何と速い随筆だろうか。 十話、一気読みしてしまった。 少し筆を休めるためにと立ち寄ったこのエッセイ、読めば読むほど早く、そして速くなっている。 テンポが良い。 スピーディーだ。 軽…続きを読む

成程、そのようなことなのか。 そんな言葉がふっと浮かぶ評論である。 人という生き物は他の動物とは違い、知性が高まることに何とも言えぬ喜びを見出す生き物である。 作者の高い洞察に基づ…続きを読む