何という心が痛い作品だ。 五時というものは、慎重に備えてもすっと刺さるもの。 ほら、つらつらと心が思うままに打ってしまうと上のように奇妙な誤字が出てしまう。 五時と誤字、こういった間違いは極端かもしれないが物語を書くときには必ず生まれてしまう。 そして、この誤字の厄介なところは読み直した時、書く人間はその文の意味するところに最大の注意を持っていき、誤字を頭の中で正常に誤認してしまうことだ。 この作品は、そんなものを書く人間を強く諫めてくれる。 なんとも、面白い刃だ。