秋犬

綾垣貢郎（あやがきくろう）は、両親を早くに亡くし、妹と二人暮らしの苦学生。 日々の生活を支えるため、彼は学校のかたわらアルバイトに明け暮れていた。 そんなある夜、仕事帰りの暗い…

後に“鮮血の女神事件”と称される、世間を震撼させた連続猟奇殺人事件。警察は証拠を多く抱えながら、犯人の特定へ至ることはできずにいた。満たされない渇きを癒すように殺人に飢えていく犯…

【思い返してもよく分からないし、分からなくても良さそうな事】 X（Twitter）にて「#あれなんだったんだろうと思う事」を付けて投稿している、私の記憶の中にある不可解なエピソ…

進路希望表に書くことがないと困り果てている中学１年生の少年が、幼馴染でもある近所のお姉さん・唯華といつものように夜の公園のベンチで会う。 彼女と話しながら、少年はほんの少し、ち…

酔った男は、女を買わないかと持ち掛けられる。 憎い相手を殺す毒を持つという女の躰には、醜い瘡がはびこっていた──（短編）

これは、逆境の中を生きる女の子と、ある犬の物語。 いじめで絶望の底にいたわたしを、少しずつ救ってくれた「りん」。 けれどその愛情に応えるには、わたしたちの時間はあまりに短くて―…

最初は古典的な伝承のようですが、途中からSFの要素が入ります。また、宗教などにも独自の解釈をしています。

学園×ホラー×NTRの新境地 巻きこまれ体質の男子高校生×27歳のお姉さん（片手に一升瓶）の王道コンビが贈る、 新感覚NTRホラー小説です。

特定を避ける為、一部に伏せ字を使用しています

この作品は「村田らむ」氏による、実在するＸのポスト（https://x.com/rumrumrumrum/status/1626158264210841603?s=46&t=s-…

現代文の時間には、決まって窓の外に亡霊がいる。 彼岸にいるはずの亡霊が視える晴季(はれき)は、毎日のように現代文の授業の時間には女生徒の亡霊が視えていた。そんな折、同居人である吉…

九年前、「灯火教」教主である有慈の妻となった珠希。 現在は教団本部で有慈や信徒達と暮らしながら、事務方トップとして働いている。 業務や面談で忙しない毎日だが、過去を忘れるほど充実…

元法医学者で現在は婦人科医として勤めている花宮燈子(かみや　とうこ)は、死体が苦手なのに刑事課の管理官に配属された空峰聖鷲(そらみね　せいしゅう)と出会う。 燈子は警察医として変…

戦後のある夏の日、一人の男が生を終えようとしていた。 かつて彼は南方の過酷な戦場から生還した。過去と今をつなぐのは最期の命令。 封印した記憶がよみがえる。 ※物語の時制が現在…

色々あるけど、スローライフはしてるつもり。幸せで充実してるし、自由気ままだし、計画は何もしてないし。 まあ、ちょっと旅人にとってチートなスキルがあるけどね。 そりゃ、旅だから…

笹井文哉（２５）、子猫を拾う。

ダンジョン内でお店やってるんだけど、誰もこない…… だからSNSを始めたらツッコミの嵐で悲しい……。 「は？」 「二十階って人類未踏領域なんですけど」 「そもそもなんでお店しよ…

～カクヨムコンテスト10【短編】参加作品～ 「ねえ、あなた、死ぬの？」 死ぬの？ そう言って口元を緩め、残酷に微笑む少女。十五歳くらいの少女は、見たこともないような美しい…

サ終した乙女ゲー「ラグナロクの中心で愛に吼える」。 その終了間際の騒動はまさにラグナロク（世の終末）。 夢からBLへの路線変更。 ショタキャラの男性向け二次創作加熱。 そしてソ…

人類が「荒ぶる気候」を避け、ドーム都市「護糧閣（テラス）」に住むようになって数千年後。 とあるテラスに、プラネタロイドという、プラネタリウムのアレイ型投影装置を模したロボットがや…

≪ススキの家の住人≫ ・星村透（14） 　主人公。名前と記憶をなくし、自分が何者なのか、わからない。 ・アキ（14） 　ススキの家に住む少女。裁縫が得意。 ・おじいさん（66） …

＜毎日 20時ごろ更新中＞ 小説を書くことが好きで勇者に憧れる男子中学生の三和切一葉は、ある日図書館でたまたま一緒にいた同級生の美少女、愛和緋色と一緒に謎の光に飲み込まれてしまっ…

近未来、電脳空間に移転された墓地の保守管理を担当している「笹田」という人が、仕事をしたり、遠出をしたり、仕事途中にいたずらをしたり、帰省したりするお話です。よろしくお願いします！

各地を転々としながら無店舗型性風俗営業――いわゆるデリバリーヘルスで働く恵美さん（仮名・24歳）から伺った話をまとめたものです。彼女自身の実体験のほか、彼女が同僚の嬢や店長、オー…

なんか思いついたので書きました。

小学校５年生の頃、女子三人で「こっくりさん」をしたときの話です。鳥居は口紅、五十音表は４Ｂの鉛筆、十円玉は昭和64年。打ち付けられた木板から、廃校舎の教室に差す夕日。三人で十円玉…

彼女に自殺された、とある普通のサラリーマンのお話

集英社オレンジ文庫・第231回短編小説新人賞に応募したものを加筆修正したものです。

婚活は今のインターネットを生きる人々にとって重い問題だと思います。 海野しぃるにとっても勿論そうでした……人間の心さっぱりわからん……でも人間の心がわからなくても上手く行っても良…

　――このブラシで、隙間なく塗っていくの。 　誰にも言わずに大学を辞め、自堕落な生活をしていた青年は、いよいよ生活資金が枯渇していた。 　そんな時、SNSで見かけたのは「#闇バ…

「あいつを消してください。おさるさま」 中学三年生の霧華はある朝、異変に気付く。祖父母や学校の友達の様子がおかしい。誰に話しかけても反応されない。まるで、自分の存在が無いもののよ…

「神の料理人」とは、食した者に魔力を与える皿の作り手。 かつて絶対君主に仕えた料理人は、絶望と共に霊山へ身を隠した。だが十数年後、傷心を癒す料理人の元へ、前主の王子が姿を現す。…

〈あれは冬も近付いてきた、秋の終わりの頃だ。 　四原雪哉は、小学五年生の時、僕のクラスメートだった。四年生の時に転校してきて、その時はクラスも違ってはいたけれど、その頃から僕は一…

大学生の颯斗（はやと）はある夢に悩まされていた。子供の頃、離島住まいの祖父を訪ねた時の記憶だ。飛び込んだ深く青い海で「何か」を見た──何かは分からないけれど、吸い込まれるような海…

雨音の微かに滲む暗い夜、夢とも現実とも曖昧な薄闇の中でベッドの傍らに影のように立っていた『そいつ』から、話を聞いて選んでほしいと頼まれた大学生・佐倉。 あり得ないはずの思い出話と…

★カクヨムコンテスト10【短編】参加作品★ 架空のRT会話について話題になっていたので書きました。 ホラーです。

職を転々をしていた20代の頃、牧場で働きました。その時経験した牛の世話や出産補助、酪農現場のリアルを綴ります。

　収集癖というものは人の本能なのかもしれない。お金を集めるのが嫌いな人はいないだろう、それと同じように怪談を集める好事家でさえ世の中にはいる、例えば私のように…… 　集めた怪談の…

＊これは関東信越にある■■■■村にまつわる怪談です。なにか情報をお持ちでしたら、絶対に提供しないでください 　

　いつからか、部屋の電気をあまりつけなくなった。つけるのは人が来た時だけ。でもそんなことももう殆どない。浴槽に深くお湯を溜め、身体を沈める。マッサージオイルもバスソルトも三年前に…

【あらすじ】 鏡文月は、三月に始まった『仮面バトラーフォワード』の大ファン。周り(特に三学年下の妹・環菜)からは「女の子が変身ヒーローなんて」と言われてしまったけれど、好きなも…

二十八歳独身の拓内畑羅木（たくないはたらき）は、日々ニート生活を満喫していた。 そんな彼に突如として悲劇が訪れ、帰らぬ人になってしまった。 これでもう駄目かと思ったが、そ…

　ある日、薬屋葵堂の養子・充は、少女である茜に連れられ、義母と共に妖や鬼がいると噂される「鷹山(ようざん)」へ行くことになる。 「手当てをして欲しい子がいる」と茜に言われ、向かっ…

カクヨムコンテスト10【短編】に友人たちと参加します。 初参加です！！ せっかくのお祭りなので、とことんまで楽しもうと言う趣旨のエッセイです。 真面目な短編小説の考察とかエッセ…

三作ほど書いたら初心者卒業でいいですか？ でも読まれないんです。 何がいけないんですか、みちのさん教えて下さい！ え？　嫌だよ。まったく、ッしょうがないね。簡単にけなしながらで…

小説を書いてみたい！　でも途中で手が止まってしまう！　最後まで書けない！　スランプになって書けなくなった！　 この作品はそんな人に向けた創作論です。 誰か1人でも「最後まで…

物語を書こうとすると、色々な疑問や問題にぶち当たる。 そんなこんなを、悩み、調べ、考え、時には体当たりで解決していく、とある作者のお話。 ★タイトルに『★』マークがある話は作…

おつきさまの美しいひかりはみずかがみにうつって溶けてしまう。そのままだと、おつきさまの美しさが消えてしまう、と月の子は毎晩、月の光を集めている。 ある日、月を見て女の子が流した…

創作に関する自分の考えを書き連ねるだけのものです。

交番勤務1年目の警官、成瀬義人（なるせ　よしひと）は、通報により上司と駆け付けた先で意識を失う。そして目覚めた後、上司が「呪殺」されたと知らされる。しかも生き残った成瀬には、警察…