The video game with no name

作者 赤野工作

1880

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★★★ Excellent!!!

低評価だったゲームを、何故、低評価だったかを、時代背景、大人の事情を全てを冷静に分析した上で、それを上回る筆者の『ゲーム』への愛をぶちまけて、レビューで熱く語る。

私もゲーマーの端くれとして、レビューを読んでいて笑い、涙しました。面白いなんて言葉で片付けられない、ゲーマーのバイブルです。

★★★ Excellent!!!

架空の書評というとボルヘスの短編やスタニスワフ・レム『完全な真空』辺りが思い浮かびますが、架空のゲームレビューとは……まずは設定の勝利。
かつて伊集院光のラジオ内に「3点ゲーム」という架空のクソゲーレビューのコーナーがありましたが、ああいう小ネタ的面白さを期待して読み始めるうちに、この話がそんなレベルを超越していることに気付かされます。自分はすっかり本作を見誤っていたのです。

面白いだけじゃありません。
この物語は、泣けるのです。

糸井重里の傑作ゲーム、バス釣りNo.1……じゃなくて、ええと『MOTHER』シリーズ3作のキャッチコピーを噛み締めつつ。

エンディングまで、泣くんじゃない。

Good!

ゲームにおける恋愛。

その意味する所を語っているのでしょうか。

それにどんな意味があるでしょうか?

ゲームの恋愛を擬似恋愛と表現する人はいますか?

違う。という人もいれば。

そうでもない反応をする人もいると思います。

いわゆるギャルゲーというのは、何を指しているのでしょうか?

ギャルて何?

と今時の若い人ならいうのでしょうか?

★★★ Excellent!!!

 書籍化、おめでとうございます!

 表紙に惹かれ、手に取りました。
 レトロゲームのレビューなのに、紛れもないSF。SFなのに、確かに今と地続きの100年後の未来。
 自分のゲーム歴は、『ドラクエ』とか『FF』とか最初の方をちょっと触った程度(最後にクリアしたゲームは『クロノ・トリガー』)。なのに、読むのをやめられない!

 ゲームに夢中になって遊んでいるうちに、気がつくと100年の時が過ぎて、まだ見ぬ昔を思い出しているのです。
 ★3つでは全然足りません!!

 近所の書店で探して見つからなかったので、取り寄せてもらいました。お気に入りのゲームのように、手元に置いて、何度も読み返したくなる作品です。

 紙媒体は少し似合わない気もしますが、できたら100年後にも誰かに読んで欲しい。そしてよかったら、感想を聞かせてくださいね。

★★★ Excellent!!!

 二度目の心臓交換と人工小脳交換のための入院の際にこのレビューに気付き、投稿した次第であります。いまだ物理的な端末からアクセスにこだわる懐古老人故に半ばまでの感想ですが、どうかお許しを。
 さて、21世紀を振り返ると故レイ・カーツワイルの系譜に代表される「人工知能」の世紀、ウィリアム・ギブスンやウォシャウスキー姉妹らに影響を受けた「拡張現実」の世紀という見方が主流となっており、当時描かれたサイバーパンクもそういう視点からのものが多かったように思います。若い頃、若年性糖尿病(まさか特効薬があんなに早くできるとは!)を患った反動で、無限の速さで進歩するコンピュータに期待を寄せていた私も、そういった呼称が百年後には正しいものになるのだろうと信じていた時期があります。しかしながら、過ぎてしまえば私の「手元」にあるのは地層のように積み重なったゲームの山。当時を探しても、ゲーム「史」を主題に語られるサイバーパンクなんてあったか、私には見当もつきませぬ。(そちらに詳しい友人は先月他界してしまった。)
 そう、我々、ファミコン(私は博物館ではなく自分の家で見た!)所有者を親に持つゲーム第二世代の駆け抜けた21世紀という時間はまさにゲームの世紀でした。
 本サイトの昔懐かしい形式のレビューは、各年代のゲームのうち、駄作、怪作、迷作のレビュー、そしてそのゲームの登場する背景が事細かに描かれており、中には当時心無く叩いていた作品にも、こんな裏があったのかと驚かされるばかりであります。特に、今は無き懐かしのSNSのデータを漁ってくる、過去のニュースデータベースをしっかり添えるところは作者の知的収集力(随分と懐かしい死語だ)に驚かされるばかりであります。
 読んでいると、かくのごとき「クソゲー」が出るごとに今は無き「まとめサイト」で炎上という騒ぎに乗じていたころの若い頃の自分や、「AfterLif…続きを読む

★★★ Excellent!!!

未来のゲームレビューという体で架空の作品を紹介する作品ですが、文章全体に感じる強いリアルさが文章作品としての質を高めています。実在の人物が実在するゲームをレビューしているかのような筋の通った語りで、素直に読んでも楽しく、かつその入れ子構造を鑑賞しても楽しい作品です。

★★★ Excellent!!!

人間は喜劇を求め、実際世の中には喜劇こそが大量に存在する。
ならば悲劇は求められていないのかといえば、歴史上には名高い悲劇の作品が多数ある。
何故か?

その回答は色々あるだろうが、私はこう思う。
喜劇は消耗品だ。クチコミで広範に広がり親しまれ続けることもあるが、基本的に消費されて終わる。
しかし、悲劇の物語は消耗品ではない。
喜劇をスナック菓子とするなら、悲劇はむしろ毒薬である。
食らってしまった読者の心に悲しみや怒りや苦しみを産み出すことで、彼らの人生に抜けない棘のようにその痕跡と存在を残し続ける。
それ故に、あまりに刺激が強すぎる悲劇の物語は語られ続け、人類史に残り続けるのだ。

本作は、その「悲劇の物語」を「特異性が極まりすぎた結果として駄作と見做されたゲーム」に置き換え、「それを再評価するレビュー」という形式で発表されている作品である。

皆さんは駄作ゲームに触れたことはあるだろうか。
自分はある。その作品、数千円もした上に、アップルストアから消えてなくなりやがった。
はっきり言って被害者からしてみれば、クソゲーは悪の枢軸にも匹敵する恨まれ方をして当然のものなのだが、その批判はどうしても客観性に欠ける。
そこで本作では、そのクソゲーが産み出されてから数十年経った未来の人間がレビューをするのだ。
そのクソゲー1つ1つが未来技術によって産み出されているクソゲーなので、そのSF的発想に舌を巻くこと請け合いだが、このレビューではそこはさておき。

「大多数の人間が心の底からキレたり失望したものを」
「なぜ当時の人間が批判を行ったのかを深掘りした上で、後世の人間が再評価する」

つまり、この作品でレビューされているのは駄作そのものだけでなく、
「駄作を駄作と評価した過去の人間たち」そのものがレビューされている。
彼らは時に愚かで、時に執念深く、時にはあまりにも切ない動機で…続きを読む

★★★ Excellent!!!

これが書籍化されなかったら世の中の書籍化web小説の99%は存在価値がないと思ってました。
このweb版を最初の頃からずっと追いかけてる人も、前の方の回はかなり改稿されてるのでまた読み直しましょう。

★★★ Excellent!!!

この小説の魅力とはなんだろう。
斬新な発想? 伏線や構成の妙? 専門的な知識?
ふむ、もちろんそれらは重要な要因だ。この作品が優れた技量と多くの知識に基づいて生み出されたのは間違いない。
しかしながら、一つだけ挙げるとするならば、それはこの小説の本質的な部分にしたい。

すなわち、作者の人生そのものだ。

高く評価された多くの作品と同様、この小説には作者の人生が凝縮されている。
考えても見てほしい。
俗にクソゲーと呼ばれるゲームをこよなく愛し、この世全てのゲームを愛していると謳い、ゲームのために世界中を駆け回る。
ゲームさえ出来るなら、たとえ人でなくなっても幸せだと主張する。
そんな人間が、普通か? 見ていてつまらないだろうか。
違う。面白い。面白いのだ。
そんな作者の人生が、小説という皮を被りここに存在する。虚飾にまみれた皮の下には、現実という肉が潜んでいる。
フィクションとノンフィクションの高度な融合体。それこそがこの作品の面白さの本質である。

まあつまり、万国共通で最も面白い題材は『人間』ってことで。

★★★ Excellent!!!

BGM: “Meddler” - August Burns Red -

昔は、早く過ぎ去ってしまうゲームの時間が愛おしかった。
それは一人の時も、友達とやる時間もそうである。

だがなぜだろう、いつまでもゲームをやって過ごしていたい、そう思っていた自分はもういない。
最早ゲームをやる体力がない? ゲームが面白く無くなってしまった?それとも自分が面白くないやつに変わってしまったのか?

でも、未来に生きる「赤野工作」という男は、その気持ちのまま老いていった。ゲームを楽しむために全身をサイボーグにして延命し、遂には脳を「楽しい」しか理解できない人工知能になってしまうことを望んだ。

それを不幸だ、可哀想だ、恐ろしいと断じる人は多いだろう。
私はどんどん彼のレビューを見ていくうちに涙を禁じ得なかった。
だがそれは決して同情でも哀れみでもない。
ちっぽけな一ゲーマーとして、彼がとても羨ましく思えたのだ。
そうだ、そこまでしても、ゲームは受け入れてくれる。ゲームが面白くなくなるなど、自分が変わってしまうなどあり得ないのだ。

なぜならゲームはもともとから「面白い」ものだったのだから。


改めてレビューに参りました。書籍化おめでとうございます。
これからの工作活動に、埋められたE.T.のご加護がありますように。

★★★ Excellent!!!

ユーザー登録する前から読んでますが、カクヨムで一番好きなゲーム小説です。
発想がユニーク。未来のゲームレビューサイトで、レトロゲー(でも自分たちからしたらまだ発売されていない未来のゲーム)を紹介するなんて、ちょっと普通の人なら考え付かないと思います。
しかも文章もとても上手くて、読んでいて本当にそのゲームがあったように錯覚しちゃいます。
はぁ、すごいなぁ。自分もいつかこんな作品を書いてみたい、でも無理か……って思わせてくれる作品です。

★★★ Excellent!!!

架空の未来の架空のゲームレビューサイトであるにも関わらず、たしかに存在する異世界に迷い込んだような、実際に自分もそれを体験してきたかのような不思議な感覚。
計算され尽くした知的な文体でありながら笑えて泣ける、たしかなゲーム愛とちょっとした風刺も交えた実にロジカルでエモーショナルな文章。
かと思えば読み進めるうちに上手く名状しがたい、言ってしまえば気持ち悪さや怖さすら覚える偏執的な展開。
これを書いている前日にゲーマー仲間から冗談交じりに紹介され、あっという間に最新話まで読み進めてしまいました。
いやー、こんなこと久々です。

そうなんですよ。
ゲームって世間の人にはどうでもいいし、生きていく上で不要どころか有害だし、結局ただの暇つぶしでしかない。
ゲーマーは惨めで無様で孤独で、後の歴史に残ったとしてもその姿はただただかっこ悪いんですよ。
でも、ゲームって楽しいんです。他の誰がつまらないと言っても、楽しいんですよ。
我々卑しいゲーマーは、実在なんかしてない架空の世界に、どうしようもなく惹かれてしまったんですよ。
作者、いや管理人赤野工作氏と同い年の、(作中の氏と)同じ哀れで寂しいゲーマーとして共感…ともまた違うな、未来へ抱く希望と絶望…は言い過ぎか、とにかくそんな感じの不思議な郷愁に浸れる作品です。
赤野先生の更新、楽しみにしています。

★★★ Excellent!!!

 カクヨムのSFは面白いのが多いけど、この作品は特に最高。
 なるほど、こういうゲームがあり得るか、というアイディアに唸らされるし、断片的に語られる未来世界がメッチャ重厚でリアルで。
 「人間とは何か? 心とは何か?」という永遠のテーマに深く切り込んでるし。
 おまけにユーモアがあって、涙あり笑いあり。
 「小説じゃない形をとった小説」という変化球だけど、でも超弩級の豪速球SFでもあるのだ!!
 本当に作者は何者なのか!!

★★★ Excellent!!!

2115年でも死ねないな。
このブログを追い続けての感想です。

何でもいいので「しにたい!!!」と思ったとき、それを引き止める想いが人それぞれあると思います。私たちの場合のそれは、「今年のゲームショウで発表されたゲームを遊ぶまでは死ねない」って奴でしょう。間違いなくそういう人種のためのブログです、ここ。
この過去のゲームを愛でながら、未来を想う、氏のゲームへの愛情深さ。今や低評価のゲームたちも、発表当時は希望を身に纏った輝くばかりの「未来」だったことを、このブログは思い出させてくれます。人々がゲームにかけた期待の欠片が低評価ゲームにも煌めいています。それを愛おしく思う感性はまさにゲーマー。

人間の寿命、延びた延びたって言いますけど、それでも100年ゲームを楽しめる身体と心の健康を保てるのかって話ですよ。こんなに心待ちにしてる未来のゲームを遊べないって悔しい。その点、この人なら100年後も何だかんだでゲームしてるわなって人ですよね。信じてますよ。

★★★ Excellent!!!

笑えるクソゲーレビュー風小説でありながらタイトル通りの矛盾した感情を抱くほど未来を表現しきっているSFでもあるというニューフレーバーな読物。
ゲーム好きなら読んで損無し!むしろ読まなきゃ損!そう断言できるほど素敵な作品です。

★★★ Excellent!!!

まず、これまでにない作品であること。
これは1ページ目で分かります。

それでいて、文章は自然で、違和感なくその世界に入り込めること。
近未来フィクションとして、現実の問題としっかりリンクしています。

そして、このサイトに合った、読み切り形式となっていること。
空いた時間に、一話ずつ読むことをお勧めできます。


★★★ Excellent!!!

「へ~、最近のゲームって凄いことになってんだな」

 科学の発展は日進月歩。

 このまえVRのギャルゲーが東京ゲームショーに出たばかりなのに…

 普通にゲームレビューとして読み進めていたんですが、途中で「アレ? おかしいぞ?」と。

 いくらなんでも現在、そこまでのテクノロジーはなかろう。

 最初に戻って読み返してはじめて気づきました。

 これはSF
 ここはカクヨム

 小説でした。

 世界観の説明なくゲームレビューの語り口を通して説明される近未来像に脱帽!

 ゲーム好きのSF者必読の書!!

 さあ、あなたも未来のレトロゲーレビューでこれから来る少年時代を思い出そう!!!

★★★ Excellent!!!

間違いなく、この作者は一種の狂気を脳内に持っている。すべて読むのは難しいかもしれないが、できれば、最初の雑記までは読んでもらいたい。叶うならすべて読んでもらいたい。
ただ、ひたすらにゲームを遊び続けた人間の成れの果てと、現実と夢の距離と、そして作者の持つ秘められた狂気が文字情報としては適度に薄まり混ざり、作品になっている。それが見えた瞬間、正直に言うと、寒気がしてしまった。

★★★ Excellent!!!

上手いです!
この小説は未来のレビューサイト調なんですが、正に未来でレビューサイトを見ているかの様。世界観が安定していて、常識を言及しないので想像が膨らむし当たり前をいちいち言わない辺り、レビューサイトっぽさが出ています。
是非読んで見て下さい。ゲーマーの方は特に!

★★★ Excellent!!!

これはレビューサイトです。レビューされているのが架空の未来、それもレトロなゲームだろうが、完全無欠にレビューサイトです。ですから当然読者が知っているであろうことにいちいち触れない。
それがまた、よいのです。想像力の翼をかき立てる。
勿論紹介されているゲームのレビューそのものも大変愉快です。だからこそ、その外側に広がる、実に広大で豊穣な世界ときたら!
どんな素晴らしい世界が、この著者を駆り立てる思い出のゲームを生み出したのだろう?ゲームは社会の産物であり、社会があるという事は世界があるのです。その世界を、極限られた範囲を語るだけで語り切っている。これが凄い事でなくてなんなのか。
名作であり怪作です。素晴らしい。

★★★ Excellent!!!

未来のゲームの話なのでそんなレビュー読んだところで役には立たないんです。
ただしめちゃくちゃ面白くて、知的好奇心が満たされる(感じがする)のがすごい。
栄養にならないけど人口甘味料ちょうおいしい!みたいな。
そんな作品に病みつき。

★★★ Excellent!!!

作者のツイッターでこの小説を書き始めた動機について触れる機会があったのですが、正直この人は常人からすれば気が狂う程、あまりにもゲームが好きすぎるんだと思います。

抜粋及び要約すると「ゲームが楽しいのなら、小さいころ一緒に遊んだ友達が全員亡くなったとしても、人工知能に延々とゲームの相手をしてもらったとしても、ゲームをするためだけに全身を機械化しても、人格をコンピューターに移植してただひたすらゲームを楽しむだけのプログラムに転生したとしても、ゲームは楽しいはず」と信じているんです。その作者にとって理想の生活を書いたのがこの小説なんだそうです。

あまりにも深すぎる、底どころかフチすら見えない狂気なんて言う生っちょろい単語ではすまないほどのゲーム愛が、純粋なゲーム愛「のみ」がそこにはありました。

★★★ Excellent!!!

ゲーム好きの心をくすぐる、ボンクラ的な文体がたまらない。古き良き(こじれていることを良いと言うかは分からないけれど)おたくというやつが未来にも生きていてほしい。そう思ってしまう

★★★ Excellent!!!

様々なゲームの引用が醸し出す奥行きの深さ。
このレビューを見た時、私のゲーム愛は燃え上がった。
私だって決して少なくないゲームをプレイしてきたが、コレほどまでに多くのゲームを語れる人はいるだろうか。
レビュアーはまだVR技術やAIが発展しておらず、筐体を必要とした100年以上前の化石のようなゲーム(ゲームを保存していた有志の存在は貴重だった)にも触れている該博な知識は驚異的ですらある。

そして人気の高いとは言えないゲームをレビューするその語り口は、単なる罵倒や開発者への暴言に陥らない。むしろ、軽妙洒脱で変幻自在、そのゲームのみならず、開発者やプレイヤーに対する海より深い愛を感じさせる。

描かれているゲーム像はそもそも至極単純だ。今の私たちから見れば拙いオールドテクノロジーの産物である。
だがそこに開発者の試行錯誤、時代の転換、そしてプレイヤーのゲームに対する並々ならぬ「狂気(バカ)」が、ゲームに関わる人間全てが織りなすドラマを生み出す。ゲームというものを根っこから変質させていく。

アナログだろうがデジタルだろうが、ゲームはつまるところ人との関わり合いである。その究極の哲学を、この作者は短いレビューで次々に暴いていく。
来るべき2215年、100年後のゲームはどのように発達しているだろうか。

★★★ Excellent!!!

普通のゲームレビューと思わせておいて、紹介されるゲームは全部架空。未来世界でのゲーム開発史を追体験できる、もはやこれは空想ゲームレビュー小説や!

紹介されるゲームは恋愛シュミレーションからFPSまでバラエティ豊かですが、それのどれにも当時の社会情勢や問題が反映されており、ある種の未来史と言った趣き。ゲームの本質に迫ったチンシルケイムのエピソードにはニヤリとさせられますし、伝説の荒らしゲーマMayhemのエピソードはゲームというより、ゲームを通した交流の方にしんみりとさせられます。

★★★ Excellent!!!

過去(現在からみれば未来)の架空ゲームをレビューするという体であり、内容そのものはレビューサイトに他ならない。
だというのに、現在から推移していくであろう娯楽としてのゲームの流れ、あるいは社会的な動向を「ゲーム」という枠組みで捉える分析など、「こんなゲームあったらいいよね!」という主張にとどまっていないように思える。
何より、根底に作者のゲームへの確かな愛情が感じられるのだ。ゲーム好きの一人として、このような文章が書けることに心より敬意を表する。

★★ Very Good!!

スタニスワフ・レムの架空書評集『完全なる真空』のゲーム版という感じ。どのゲームもいかにもありそうで、なおかつユニーク。そしてこのレビューを通して、「人はなぜゲームをするのか」という根元的な問題が問われる。

★★★ Excellent!!!

正直私はゲームというものにそれほど関心がございません。
しかしこの小説は非常に興味をそそられますね。
とにかくゲームをしたくなるという他の人の気持ちが分かりますね。そうでなくともゲームの歴史を辿りたくなる。
是非ゲームに興味ある方もない方もご覧になって下さいな。

★★★ Excellent!!!

何をもってSFとするか、は色々な定義が好き勝手になされてます。
皆読みたいSFを正当化する定義を立てるんですよね。

その中で私が一番好きな定義が
「現代の科学技術及び理論の延長線上にある科学によって起こる出来事を書いたもの」
というものです。

この小説は正にそれ、いや
「現代のゲーム技術及び理論の延長線上にあるゲーム」
を想定、そしてそれによって生まれるクソゲーとそのトラブルをお話にする、というまあレベル高いことを平然とw

是非一読をオススメします。

★★★ Excellent!!!

架空のゲームレビューがこれほど素晴らしいSFになるとは。
気づけば一気読みしてました。なんじゃこりゃ。文章の運びといい中身といい、語られているゲームに対しての語り手の想いがズンズン伝わってきて、さっきから首が据わりません。リアルにレビューを読んでいるよう。
ゲームも小説も無限なんですね。ゲームを遊ぶ人間たち。ゲームは超楽しい。そこに、一つの、そしていくつもの物語が生まれていく。人間という生き物といろんなゲームとのつながりに映し出される、人間の姿。
それが知ったかぶりされずに、一つのゲームレビューとして構築されているところが、本作の素晴らしい点だと思います(解り辛い文すみません)。好きです。超面白い。今、首落下しました。

★★★ Excellent!!!

優れた物語は虚構と現実のバランスがよいものなのだと言われています。
この物語もまたその条件に当てはまる名作だと言えるでしょう。

この小説は2115年に開設されたレトロゲームレビューサイトの形をとって多岐にわたるジャンルのレトロゲーム(現在から見たら未来のゲーム)を紹介しているという小説です。あまりにも発想が自由すぎます。しかし出オチで終わらないのがこの小説の魅力。
ゲームレビューを通じて語られるのは制作者やプレイヤーを巡る数多くの物語。自身を友人とした孤独な男や鯖落ちや荒らしの対応に追われる管理者等の様々なエピソードはScience・Fictionどころか、どこか現代に通じる生々しいところがあります。
とはいえSFの要素が適当というわけではありません。レビューの節々に表れる未来的描写は隙がなく、まるで本当に2115年からこのレビューが書かれているかのように感じられます。
SFという虚構と現実的な物語。一見相反するこの二つが合わさることで2115年の世界を身近なものとして感じることができるのは非常に面白いです。
優れたSF小説として、さらにマニアックなゲームのネタを挟んでくるゲーム愛にあふれた小説として、大変魅力がある作品だと思いました。

★★★ Excellent!!!

素晴らしい作品!

ウェブ小説の媒体を利用した、レトロゲーム紹介という体の小説は、リアリティと、未来のゲーマー事情のおかしみで成立している。
それでもゲームを愛してしまう様には共感と感動を。
とにかく騙されたと思って読んでみてください。
オススメです。

★★★ Excellent!!!

作品の一つ一つに作者である赤野氏の「人間への視座」というか、価値観や世界観が滲み出る素晴らしい語り口。『なぜ低評価に終わったのか』に含まれる皮肉味のあるユーモアは手離しに称賛できます。


追記:赤野さん、名古屋在住の方なのですね。同郷として嬉しいです。

★★★ Excellent!!!

レビューの体をしてしていますその実態は未来から(現代の視点からすると少し先の未来である)過去のゲームの話をひたすらするというもの。
特に低評価を食らった(という設定のもの)を次々紹介するのだが
不意に挟まれる雑記で今までのバラバラだった話が繋がっていく。
未来というまだ存在してないそこからレビューサイト主という主人公が生活していく様がかいま見え恐ろしいほどに練度が高いSF小説となっていく。
まったく新しいジャンルであり話の殆どはフィクション。
しかしそこにあるのはリアルではなく圧倒的リアリティ。
ゲームを愛した者が書く究極のフィクションリアリティがココに。

★★★ Excellent!!!

最初見たときは本当にあるものかのように思ってしまった。
設定もリアルで吸い込まれそう。少し残念なのはストーリーではないのでキャラクターがおらず語りのみ。でもそれすら大丈夫に思えるぐらいの描写力です。

★★★ Excellent!!!

本作はゲーム業界を取り巻くいかにもありそうな未来技術の着地点予想と妥協や誤算、または粗末な打算や偶然から生じる人間由来のおかしみを俯瞰で描き出しており、まさに読者を2XXX年のゲームキッズの気分に浸らせてくれる。まだまだ作者の頭の中の未来では大量のくそゲー事件簿が積み上がっていることだろう。