奇妙で、おもしろい。そして、せつない、衝撃的傑作……!!

架空の書評というとボルヘスの短編やスタニスワフ・レム『完全な真空』辺りが思い浮かびますが、架空のゲームレビューとは……まずは設定の勝利。
かつて伊集院光のラジオ内に「3点ゲーム」という架空のクソゲーレビューのコーナーがありましたが、ああいう小ネタ的面白さを期待して読み始めるうちに、この話がそんなレベルを超越していることに気付かされます。自分はすっかり本作を見誤っていたのです。

面白いだけじゃありません。
この物語は、泣けるのです。

糸井重里の傑作ゲーム、バス釣りNo.1……じゃなくて、ええと『MOTHER』シリーズ3作のキャッチコピーを噛み締めつつ。

エンディングまで、泣くんじゃない。

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