とにかく節々の表現がコミカルに光ります。
平成から令和へと移り変わる節目の時期に、別れから出会いという激変の恋愛事情を経験した筆者様。
ともすればごちゃごちゃと考えるのが陰鬱になりそうな別れ話やクソ物件元彼のお話ですが、軽妙な語り口と、時折挟まれるユニークな脳内オールスターズのおかげで、実に気分良く読めてしまいます。
おかげでお話が実にテンポよくスピーディに読めてしまいます(実際の出会いもスピーディというのもありますが)。
このご経験をここまでユニークかつ、解像度高く描写できるとは、実に敬服です。
きっとムーミンも画面端にある草葉の陰のムーミン谷から涙ぐんで拍手していることでしょう。
是非、平成の時代に流行ったものを思い浮かべながら本作をお手に取ってみてください。
平成から令和へ。時代の変わり目とともに元カレと決別し、素敵な旦那様と結ばれるまでの軌跡を描いたエッセイです。
エッセイ巧者である作者の手にかかれば、これが単なる身の上話で終わるはずがありません。 笑いあり、スカッと感あり、最後はほろりとする展開。さらに、脳内に登場する「当時流行った芸能人」たちが、あれやこれやと寸評を加えてくる仕掛けも最高にユニークで楽しませてくれます。
特筆すべきは、ジェットコースターのようなテンポの良さの中に、丁寧な心情描写が息づいている点です。特にジェネレーションギャップの捉え方などは、良質な小説のような読み応えがありました。
読めばきっと、明るく前向きな気持ちになれる一作。おすすめです!