「常世 異能」を含む小説

この街には二つの暗黙の了解がある 一つ、何事も自己責任 二つ、アパシニアには逆らうな。 この街ラナキュラスに住むものでこの掟を知らぬ者はいない。 外の者でもこの掟を破れば無事では…

　10年前、世界的な大厄災が起こったことでこの世は”別の世界”と近づいた。それは遥か昔から我々の世界の裏側にぴったりとくっつき、特別な条件がそろった時、稀にしか交わることのなかっ…

常世と現世の狭間に存在する黄泉の世。 16歳の少年・千景は体が弱いながらも、６つ年下の先代の黄泉の王の息子・悠幸に仕えていた。 悠幸は幼い頃の火事が原因で、王として必要な浄化の炎…

　主人公・蓮水伊織は、大倭国の中、若き術者や異能者が集う施設、出雲の天道學園に入學するべく訪れる。 　天道學園は出雲の統治者・常世姫を始め、五大武家と呼ばれる家々が権力を持つ場所…

大学生の葵は、ヒマラヤの小国・ゴルカナで処女神クマリに出逢う。 この国では三歳過ぎの少女から生き神が選ばれる制度が、今も続いているのだ。 クマリの裏の仕事は、「常世」という別世…

花盛快晴は、誰もいない所で何かを見て話しかけるような風変りな変人。 そんな彼が何をしているのかを、中村茜璃は知っている。 彼が人ならざるものたちと通じ合っている事が、見えている茜…