「近侍」を含む小説

ある国の王子と従者の物語。 この国の王族には侍童《じどう》といって、子供の頃から主従関係を結んでともに育つ近侍を選ぶ風習がある。今の代の第一王子リオナールにもヤヌスという名の侍童…

■あらすじ 停滞気味の乱世という奇妙な時代、列強は直接覇権を争うよりも蓄財に傾倒していた。そんな中でトルニアは森エルフと石ドワーフの抗争に介入し金鉱の利権に参入しようと画策したが…

鎌倉幕府の第三代将軍・源実朝と、彼の「無双の近侍」といわれた東重胤（とうのしげたね）・胤行（たねゆき）父子のものがたりです。ほとんど記録や和歌に基づいて創作しています。足りない部…

魔界には、龍がいた。その龍には鱗はない。翼もない。二本足で歩く。すなわち、ヒトの姿をした人龍である。 　――それは世の命数の尽きたのを感じて、魔界の岩盤を貫いて、蒼天に昇ると言…

【あらすじ】 応仁の乱という戦乱がようやくに収束の方向を見せる中、足利義政は東山山荘（のちの銀閣）を作ろうと考えていた。銀箔を用いた銀閣という、北山の金閣の対となる存在を作るので…

世界を支配した最強の獣、スカーレット。 かつては自身を狙う狩人や他の派閥たちを返り討ちにして、寄せ付けない強さを誇っていた。 だが、現在は義理の息子の近衛　ユウ（このえ　ゆう）…

女王の束の間の休息と、彼女を愛し守る侍官のおはなし。 ※短編ですが、もしかしたら連載化するかもしれません。

警察の手にも負えなくなった難事件。それを解決へ導き、犯人を暴き出すのが伯爵の務め。わたしはそんな伯爵に拾われ、いわゆる助手的な立場にいる。……本音を言うと楽しくない訳ではない。探…

　　梗　概 前漢初期、嶺南《れいなん》に南越《なんえつ》国という独立国があった。国都は番禺《ばんぐう》（広州）、国王は趙佗《ちょうた》、中原《ちゅうげん》のもと趙国の出自である…