「脱け殻」を含む小説

あらすじ ※以下結末まで記載しています。 太平洋戦争末期、食糧不足にあえぐ東京のエイジ少年は大空襲を辛くも生き延び、信州にある遠戚の住む村の村長宅へ一人疎開する。その村には少年よ…

蝉の脱け殻を集める弟とそれに付き合う姉、どこにでもいる二人は忽然としていなくなる── ※残酷ながらも綺麗なお話を目指して書いてみました。苦手な方はご注意下さいませ

庭の木陰で、年をまたいだ蝉の脱け殻を見つけた。 中身を無くしても変わらぬ形を保ち続けるその脱け殻は、まるでわたしのようだと、自身を笑う心すら、もう残ってはいなかった。

いつまで続くかはわからないです。 言葉の脱け殻たち。

砂漠の小さなオアシスの村で、サラは金のために体を売っていた。魂の脱け殻のように過ごしていたサラだが、幼い頃はもっと幸せだったと思い出す。幼馴染みのイルカとの幸せな日々。だがその幸…

男の足元には沢山の女が倒れていた。 それは死体ではなく、全て…。

セミのアイデンティティの話。

あなたがいるから 生きてるいける…… いなくなってしまったら 私は脱け殻になってしまうでしょう…… 独白です。

道標を見失い 忘却すらも通り過ぎた対価 おぞましい旅支度に黒衣を翻し 背負って立つのは命綱 滲み出す虚栄に終末思想を燻らせ 震駭する雲行きに兆候を侍らせた 能書きを這いず…