センチメンタル・イマジン(140字小説)

塩塩塩

センチメンタル・イマジン

男の足元には沢山の女が倒れていた。

それは死体ではなく、全てオノヨーコの脱け殻だった。

「これは66年にギャラリーで採った脱け殻だ。

こっちは69年のベッドインの時の脱け殻。

それは80年のダコタの脱け殻だね。

今頃、全部羽化して飛び回ってるよ」

そう言って、丸眼鏡の男は懐かしそうに笑った。

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センチメンタル・イマジン(140字小説) 塩塩塩 @s-d-i-t

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