「第11回角川文庫キャラクター小説大賞 魔法」を含む小説

人間が人生を終える時、色んな後悔や心配事があるでしょう。 それでも、人は生まれたからにはいつかは死んでいくものです。 後悔も心配事もないまま死んでいく人なんてほとんどいません…

ここはどこだ。青い塊を見上げて呟く言葉は、いつも同じだった。いつからここに、いつまでここに。答える声はない。ただ、青い物体は決まって顔をのぞかせるし、決まって沈んでしまう。 俺の…

悪魔が接客するレストラン魔窟（まくつ）ーー。 そこは昼は定食屋から夜になるとレストランに変わる場所だった。 悪魔、デモンは人間の店長の荒城　明（あらしろ　あきら）に訳あって都内の…

冒険者ギルドの中で護衛依頼を出そうとしていたアンナは一人の冒険者と出会い旅に出る。 アンナのような少女が何故護衛依頼を出したのか、そして冒険者は何故その依頼を受けたのか。そして、…

「ウィズ。千年後も一億年後も、世界が滅びてしまっても、永遠にずーっと一緒だよ！」 二千年以上生きている魔術師・ウィストールはその言葉を聞くたび、胃が痛くなる。 若い姿のままとはい…

ここはフルーツの精たちがすむ町「フルーツェン」。ライムはジャンプが得意なライムの少年。らんぼうなふるまいで、町の鼻つまみものとなっていた。秋の収穫祭で、祭りのモニュメントである巨…

『音楽魔法具店　店員求む。業務内容：ミュージカリー・カップの鑑定。勤務地：ロンドン　ピカデリーサーカス』 風変わりな広告を片手に、元ロンドンの歌劇場の歌姫はその店の門をたたいた。…

大学に入学するために上京した速水悠（はやみ　はるか）は、従姉の理彩（りさ）からアルバイトを斡旋される。 それは「料理が全くできない人を探している」という、少し変わった条件のものだ…

27歳にして、今ゆっくりと死に向かう男がいる。 彼の人生は実にスーパーハードモードだった。 両親は早くに他界し、孤児院でイジメられ、やっと出れたと思えば余命宣告をされた。 彼は…

ルフィル・シーラルはかつて天才魔導師と呼ばれていたアシェルト・フェルナンデスに弟子入りした。 ルフィルがアシェルトを初めて見たのは六歳のとき。 建国記念日で行われた魔法演舞で彼…

【報告です】 書き直した方のカヱル勇者を読んでください。よろしくお願いしますm(_ _)m https://kakuyomu.jp/works/1681809309092518…

池に突き落とされた奈央がやってきたのは魔法の世界。助けてくれた魔法使いジュディドの弟子となり、得意な音楽で楽士として活躍することを期待される。フランツの店でジュディドからフルー…

中ツ国のシュテルンの物語が語られる…て。 葦原瑞穂、それは姉の名前。黒のトンガリ帽子に黒のローブ、丸眼鏡。まさか異世界転生！？しかも姉と一緒に！？と思ったら、まさかの日銭稼ぎの吟…

　無限の宇宙空間をどこかへと飛翔し続ける神鳥ルミラル。その上の世界には千人弱の人々が生活していた。宇宙空間には悪竜《ヴァルゴン》がおり、時折ルミラルに降りてくるため、人々は神鳥聖…

　時は戦国、乱世の真っただ中。「色氣力」という魔法の如き力の多寡が全てを決める世界。生まれながらにして全ての女は男の八倍以上もの色氣力を有するがゆえ、戦場を駆けるはそれに秀でし「…

魔力で動く人形『魔導人形』が身近にいる世界。 魔導人形を操る傀儡師になったばかりのプリムは劣等感の強い少女だ。 年に一度やってくる嵐の日のこと。 自分が契約している小型の魔導人…