「短編コメディ」を含む小説

「世界を救った勇者の借り」が、世代を超えて子孫を縛る――貴族社会の不合理なルールが、今、破られようとしていた。 今代の勇者ショウ・トリックは、先祖である勇者が王家に残した莫大な…

どっかの異世界の、オシャレ男子の何気ない日常。

SNSに突如現れた“チンアナゴ国”の恐怖の声明文。 世界が震え上がる中、それを“かっこうのネタ”として遊び尽くす民族がいた。 ニシン国の片隅に住む、誇り無き蛮族――ボケーテ。 …

〝敵対者の骨を抜き取る〟という絶技を会得した美貌の麗人・楊は、師父の下を離れ旅に出る。 　世はまさに乱世、楊の美貌に群がる賊徒たちを、その異端なる武術で撃退し、旅を続けていた折。…

古着屋「灯衣堂」で働く店長・紬は、 “幽霊”れいちゃんとごく普通に会話している——つもりだった。 しかし日々積もる小さなズレは、思いもよらない方向へ紡がれていく。 毒舌な幽霊、ク…

同じ部署の年下男子・向井君と、初めての二人きりの食事。 何気ない一言、ささやかな仕草―― そのすべてを「恋のサイン」だと華麗に推理していくのが、 三十路目前の会社員・漆原小梅であ…

むかしむかしのお話です。 メソポタミアと呼ばれた地域に、イシュタルという名の豊穣の女神さまがいました。 「はあ、もうどこにもイケメンは残ってないみたいじゃのお」 イシュタルさ…

質量約110グラムの集合体、コンビニエンスストアのおにぎり。 あの透明なポリエチレンフィルムは、外界の熱力学的混沌から内部の秩序を隔離する防壁であり、同時に我々に課されたシュレデ…

新作とこれまで書いた過去作をこちらに再掲載予定です。 会話劇掌編小説、よろしくお願いします。 ジャンルは気分次第で大体、200文字以内ですが自由に書くのでまちまちです。 コメデ…

能力暴走寸前のアステルを止められるのは、地球のブリオだけ。 離れた瞬間世界が危ないので、二人は強制ゼロ距離バディに！ 密着相棒ラブコメ。

趣味は山菜採り、孫のためならどんな山道もへっちゃらな、かずこ（70歳）。 いつもの裏山でワラビを採ろうとすると、そこには突如として巨大な穴が口を開けていた。 かずこは足を踏み外し…

※　読み方は『うっ、でる』です。 常時異性を発情させるドスケベフェロモンを分泌している妖精王の青年──ルディルは何故か、多くの乙女が集うアルフィーサ女学院に教師として赴任する。…

太鼓を叩きながら花を売っていく花屋さんのお話です。 900文字くらいですが、太鼓の擬音がそこそこあるので、サラッとお読みになれるかと思います。 ドンドコ！ドンドコ！ドンドコ！…

★カクヨムコンテスト11短編　参加作品です。 五つ子の母でシングルマザーの蘭子は、毎日がてんてこまい。 育児に関する悩みも尽きない。 そんな悩める“おかーたん”を目の当たりにし…

【週間・月間ランキングミステリー部門最高１位】 web小説を投稿している順平に、運営から垢BAN通知が来た。 しかも、小説ではなく、近況ノートに問題があるという。 だが、問題の近…

数百年に渡り、女神・天深空夜灯卜姫命（あめのみそらのよあかりうらのひめのみこと）（通称：灯）に仕えてきた精霊の青年・涙（るい）。しかし彼の主人である灯は引きこもりで、数百年間姿を…

仕事、家族、夢、孤独、後悔。 人生に疲れ切り、「もうええわ」と思った夜にだけ現れる ――めちゃくちゃ関西弁の元・漫談師の幽霊。 彼は説教しない。答えも出さない。 ただ、どうでも…

アマビエ・神社姫・ヨゲンノトリ・アマビコ・くだん。 コロナ禍に脚光を浴びて、今も人知れず、疫病と闘う可愛くて、 ちょっぴり、コミカルな疫病退散妖怪連合の彼らの日常を描いた妖怪物…

牛丼屋での、ふたりの男子高校生による会話。

優しいけれど、ちょっとダメママなハルコさんとしっかり息子のシュウ君、そして小さなクラゲ「クラたん」が織りなす、ちょっとドタバタな日常の物語です。笑ったり泣いたりしながらも、必死に…