美容へ全力を注ぐコーイチの日常から、ヅラが顔そのものを指す世界だと分かる瞬間に驚きました。外見を重ねる価値観を軽快な会話で笑いへ変え、自然体を好むハルナの言葉が爽やかに残る短編でした。
外見を過度に気にする。思春期にありがちな行動は、やがてその世相を読む者に明らかにします。過度のルッキズムとバイオテクノロジーが廉価に行きわたった世界を描く物語です。不思議な面白さに溢れています。シニカルな乾いた笑いを誘う、少しだけ何かが違ってしまった世界の物語。読み終わったあとには世界の見方が少し変わるかもしれませんね。ご一読をお勧めします。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(195文字)
でも、見た目も大事だけど、それだけじゃないしっかりした価値観の相手に恋して影響される方が、良い青春になりそう。心や知見がカッコいい人もいる、とか色んな価値観に触れる方が世界は広い。
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