「掌編 青春」を含む小説

　夕映えで、名前がひとつ戻る——。ジャングルジムの上の彼女は逆光に溶けていた。境界がほどける感覚から呼び戻したのは、よく知った顔。名前の呼び方だけで、距離が少し縮む夜の掌編。 …

ワンシーン掌編～１万字の超短編をジャンルごった煮。 単発で上げても読まれないのなら、ドンドコ詰め込んで更新のたびに目にとまる機会を増やせばいいのだ☆ 　 ▽ 作品検索用 私の…

　壊れた傘を拾った。さっきの夕立で壊れたのだろう、傘の骨が一本折れている。 「どうだい？　そこのゴミ捨て場までデートしないか？」 　傘にそそのかされた僕は、仕方なくその傘を持っ…

嘘をつくと体が透明になる少年と、他人の嘘を見抜いてしまう少女。 誰にも言えない秘密を共有した放課後、二人は「見える」関係を選ぶ。

恋と呼ぶには幼くて、まだ何かを決めかねているような、揺れ動く気持ち。 その断片を切り取ってお届けします。 1話が四百字詰め原稿用紙1枚分（400字程度）の掌編となります。

ワタシの名前は朝倉みなみ。有名な漫画の主人公と同じ名前なのにコンプレックスを持つ、容姿もフツーの高校１年生。自信がなくて、憧れのゆうきくんにも告白できないでいるワタシ。だけど、ひ…

誰が僕に渡したんだ？

大雪の翌朝、小６のユウキとサキはかまくら作りに夢中になる。 来年、別々の中学に進むふたり。 寄り添って食べた冬のアイスが、まだ名前のない気持ちをそっと照らし出す──。

冬の海沿いを自転車で二人乗りするサッカー部の彼とマネージャー。まだ恋人ではない微妙な距離のまま、選手権予選の話題から告白の気配が生まれていく。堤防、海風、肉まん。冬の一瞬に恋が灯…

放課後の教室には、俺と雄二だけが残っていた。 「あんたのせいだ」 身に覚えのないことで雄二が詰め寄ってきて…

十一月末の寒空の下、孤独を纏う星野暦と、水野の距離は少しずつ近づいていく。 春には消えてしまう彼女の“空っぽ”に触れたとき、水野が見つけたものは――冬だけの、痛いほどあたたかい恋…

変わらず好きなままでも恋は終わる…… 遠恋最後の夜の情景 掌編です

「初恋は実らない」なんていうのは欺瞞だ。 僕が、この手で証明してみせる。 ――意外な結末をお楽しみに！

およそ数十〜千文字以内の掌編集。 各話完結。 純文学、恋愛、青春、ミステリ、SF、幻想、怪奇、ファンタジー等々、ジャンルは様々。 幻想・怪奇が多いかもしれません。 ※これまでに…

とある朝、人知れず失恋した彼女と、隣の席の彼のささやかなできごと 掌編です

放課後、駅までの道のり たまたま一緒に歩いていたクラスメイトが唐突に口を開く 「俺ぇ、告ろっかなぁ、て、思ってんだよねぇ」 掌編です

高校２年生、カフェでバイト中 バイト仲間の佐伯さんがとにかく綺麗で大好きだ 掌編です

｢雲を1000円で買って！｣ そう、幼い頃の｢あいつ｣は俺に言った。 これは、高校で再会した｢あいつ｣と俺の、 雲の話。 掌編のつもりが短編の長さになってしまい ました…

私の初恋っていつだったっけ？ なんて面倒なことを考えている、だって誰も彼もが恋愛してるから 真面目系優等生が探す初恋と、見つけた親友の話 掌編です

わたしは、帰り道の夕焼けにみとれていた。 いつも前を通っていた景色なのに、絵を描きはじめたわたしには、発見に満ちて見える。 指でつくったファインダーから風景をのぞいて、描くことを…