概要
「――ねえ、絵は好き?」
わたしは、帰り道の夕焼けにみとれていた。
いつも前を通っていた景色なのに、絵を描きはじめたわたしには、発見に満ちて見える。
指でつくったファインダーから風景をのぞいて、描くことを想像する。
不思議な『宇宙人さん』があらわれたのは、そんなときだった。
『宇宙人さん』は、わたしに訊いてくる。
「――ねえ、絵は好き?」
いつも前を通っていた景色なのに、絵を描きはじめたわたしには、発見に満ちて見える。
指でつくったファインダーから風景をのぞいて、描くことを想像する。
不思議な『宇宙人さん』があらわれたのは、そんなときだった。
『宇宙人さん』は、わたしに訊いてくる。
「――ねえ、絵は好き?」
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!描くことを信じたくなる、夕焼けのSF
自主企画へのご参加ありがとうございます。
拝読しました。
絵を描き始めたことで、いつもの帰り道の景色がまったく違って見える。
その冒頭の感覚がとても良かったです。
夕焼け、商店街、ビル、鉄橋、水面、電線。
普段なら通り過ぎてしまうものを、指で作ったファインダー越しに切り取っていく描写に、描く人の目線がちゃんとありました。
そこに突然「宇宙人さん」が現れる展開はかなり不思議なのですが、会話のテンポが軽くて読みやすかったです。
SFっぽさがありつつ、堅くなりすぎず、少し漫画的な勢いもあって、短編として入りやすい作品でした。
特に印象に残ったのは、絵を描くことの楽しさだけではなく、その先…続きを読む