概要
君を見つけ出す。たとえ何度生まれ変わったとしても。最愛の弟なのだから。
【第4回創元ファンタジイ新人賞一次選考通過】【応募作140作中の上位17作】
かつては竜が存在したが、今は絶滅してしまった世界で、人類は竜の骨に残されたまじないの力を利用して暮らしている。ここでは、誰でも最低一つは、まじないの力を使うことができる。
ハシバミとニレの兄弟は、母に先立たれながらも里で仲良く暮らしていた。だが、ニレは成人の証たるまじないの力に目覚めるのが遅く、ハシバミをやきもきさせていた。
ある日、海の向こうからの侵略者が村を襲う。ハシバミは村人とともにまじないを駆使して立ち向かう。その戦いに巻き込まれ、消えてしまうニレ。ハシバミは、何が何でもニレを見つけ出すと誓う。
たとえ死んでも、来世では必ず巡り合えると信じて。
【毎日17時更新】
【時折、誤字を修正してい
かつては竜が存在したが、今は絶滅してしまった世界で、人類は竜の骨に残されたまじないの力を利用して暮らしている。ここでは、誰でも最低一つは、まじないの力を使うことができる。
ハシバミとニレの兄弟は、母に先立たれながらも里で仲良く暮らしていた。だが、ニレは成人の証たるまじないの力に目覚めるのが遅く、ハシバミをやきもきさせていた。
ある日、海の向こうからの侵略者が村を襲う。ハシバミは村人とともにまじないを駆使して立ち向かう。その戦いに巻き込まれ、消えてしまうニレ。ハシバミは、何が何でもニレを見つけ出すと誓う。
たとえ死んでも、来世では必ず巡り合えると信じて。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!竜のまじないを利用して生きる人々の歴史、そしてその先。
絶滅した竜の骨のまじないを利用して暮らす世界。
母に先立たれたハシバミとニレの兄弟。
弟のまじないが目覚めるのが遅いことを、兄は心配する。
そして、目覚めた弟の力は。
章が変わり、時代が進むと、前の登場人物たちの
業績が語り継がれていたりして、
一つの連なった世界の、着実な歴史を感じます。
古代では、まじないについてわからないことが多いですが、
後には学問の対象となり、利用の仕方も高度に発達。
私は、中世のシラカバの物語が一番好きです。
文字を知らなかった者が、本を読むことを覚える喜び。
近代は、SFミステリみたいな趣もありますね。
果たして、弟とは再会できるのか?
最後の竜とは?
面白…続きを読む - ★★★ Excellent!!!竜の“まじない”を巡る大河ファンタジー、ここに完結
古代から続く竜の“まじない”が世のことわりを支配する世界。
それはやがて中世から近世へ、近代を経て終末へと。
近代はほぼSF、終末はポストアポカリプスの様相を呈していきます。
数百年を跨いで語られる様はまるで映画「クラウドアトラス」的。
各年代で僅かに繋がりを残しながらも全く異なる物語が展開され、どのストーリーも幻想的でプリミティブな魅力に満ち溢れています。
そして兄と弟の物語は長い時を経て、意外な形で結末を迎えます。
何もヒーローが勇ましくに戦ったりロマンスするだけが物語ではありません。
まさしく幻想、まさしく文学、そしてまさしくファンタジイ。
因みに個人的には近代の物語が白眉だと思いま…続きを読む