概要
この箱を開くと、あの夜のことを思い出す。
KAC2024 第3回お題「箱」参加作。
夜を捕まえて閉じ込めたらしい、小さな箱を見つけた話。
※二人称視点もどき。
夜を捕まえて閉じ込めたらしい、小さな箱を見つけた話。
※二人称視点もどき。
私に投げ銭するくらいなら、ご自分で駄菓子を買って召し上がるほうがずっとずっと有意義だと思います。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!無理矢理な良いアイデア
親と子の愛情に関する話です。
この話の一番の特徴は無理矢理に読む人の思い出になろうとしてくることです。「あなたは」という主語で語られるありもしない記憶を押し付けてきます。その姿勢がすばらしかったです。
なぜならこの書き手は無理矢理に読む人の思い出になるに足る人だからです。主語を「あなたに」設定すると例えば性別、出身地に関すること、自宅の様子などは書けないし、その他にもさまざま書くと違和感を覚える設定がありますがすべてクリアしています。そこにしっかりと気遣いを感じます。
また押し付けられた思い出は最初に夜という恐ろしさを印象付けつつ紐解いてみればすごく優しくて暖かいものでした。心に受け入…続きを読む