「一人称形式」を含む小説

１０年近くの務めを果たすとき、影武者は何を考えているのか。

ずっと好きな人がいた。隣の家に住んでいる兄弟の、お兄さんの方。彼は年上でかっこよくて優しくて、いつも私を可愛がってくれた。何年経っても私の憧れの人だ。弟の方は私と同い年で顔はまあ…

　子犬を拾った。1月も終わりかけで寒いのに傷だらけで蹲っていたので、上着をかけたら懐かれたようだ。仕方ないから保護して、日記に書くように決めた。

椎名 真琴は、ショートカットの女子に見間違うほどの美少年。 しかし、中学の時に起きた”事件”が原因で引きこもる。 最近は出掛けていることも多いらしい。 幼馴染み、那須川 美涼。…

君のような若者には信じられないかもしれないが、私の若い頃というのはそう悪い時代でもなかった―― 老人が学生に語る、戦争時代のある夏の思い出。友人が打ち明けた家の中の不審な気配。…

とある国で反乱が起き、王都は陥ちた。辛うじて逃げ延びた女王は、臣下を集めて反撃の機を窺っているという。 しかし、女王のもとに集った者たちは噂する。美しいが浅はかで、それゆえに乱を…

二部構成　前編は会話形式のギャグ、後編は男の一人称形式のシリアスで進みます 前編 　暇を持て余した天使と悪魔は、魔王から勝手に拝借したリセットボタンを用いてどうやったら人類を…

あまりにも美しすぎると、太陽を正視できませぬように殿方の皆さまは顔をそむけられてしまうのですね、ウフフ。 神さまが絶世の美とともにお与えになられた十字架を背負いな…