「みそっかす」を含む小説

子だくさんの農家でジュリア一人だけがガリガリで不細工だ。家族は何も言わないが、捨て子だと村中の人が知っていた。その上、ジュリアは妖精が見えた。このせいで、いつもぼんやりしているし…

武器屋のタヌキ親父は今日も剣を寄越さない。 仕方がないので代わりの武器としてソーサラーリングを手にダンジョンへ向かう。 出たなモンスター、この攻撃を喰らえっ！ ……全然効いてない…

公爵令嬢であるリリアーナは王太子アロイスが好きだったが、彼は恋愛関係にあった伯爵令嬢ルイーズを選んだ。 アロイスを諦めきれないまま、家の為にどこかに嫁がされるのを覚悟していたが、…

三つ子で生まれた銀狐の獣人シリル。 一人だけ体が小さく人型に変化しても赤ん坊のままだった。 それでも親子で仲良く暮らしていた獣人の里が人間に襲われてしまう。 兄達を助ける為に囮に…

組織の中で、何ら評価されることもなく、仲間はずれにされ、行き場のなくなった若者が居た。 一家から勘当同然で放逐された彼らは、しかし、世の中を大きく動かす渦の中心に位置することにな…

　鬼と戦う宿命を持った祝主《 はふりぬし》の贄となるために産み落とされた愛依《うい》の翔士。 　ところが他の愛依と違って、翔士は死に掛けで生まれ落ち、母の乳よりも先に祝主である司…

　僕はこの春——見事、高校二年生へと進級した。 　と言っても、取り立てて僕の頭が絶望的にみそっかすなわけでもないし、そこそこの学力は持っている。自分でそこそこの学力を持っている…

　歳の離れた末っ子を、東京では「みそっかす」という。新子も折に触れて、そう呼ばれた。あんまりな言い方だと思って英語の辞書を引いた。 　みそっかす＝a person of no …

今年のカクヨム誕生祭はそれはそれは有意義な時間であった。 しかぁーし！　締め切りという時間制限の中で適当に綴られた主人公面々には何やら物申すことがあるようす……いいだろう！ 話せ…

「YOU、ちょっとそこで華麗なTurn決めてみる気はない！？」 「ねぇよ！」 「だよねぇー！」 深夜テンションで紡がれる物語、開幕。