「しきたり」を含む小説

その村、岩古村の歴史は古くから続く伝統を重んじる集落だった。そこで育った山田鋼志郎は村の発展のために都会へ進学したのだが村のしきたりと占いの結果によって許嫁を奪われ村に戻るのを禁…

聖なる癒やしの力を使えず「期待外れ」と蔑まれる聖女レニシャは、北の地に封じられた魔霊伯爵ヴェルフレムと『聖婚』を執り行よう、神殿から命を受ける。 同僚の神官スレイルとともに北方領…

新大陸視察の船で海賊に襲われ、奴隷として娼館に堕とされた美貌の王太子は時を経てその頸城から逃れ、アレックスという新たな名を得て私掠船の船長、娼館の主人として日々忙しく生活していた…

【注意】結末まで分かるあらすじです 　三方を山に囲まれた限界集落、囲水。土地神である「おいぬさま」を北方の山に祀る、地元住民の六割以上が後期高齢者の地区だ。 　父親の死をきっかけ…

でもただひとつ違っていたのは、令嬢は男の娘だったのです──。 「ああ、今日も私は美しい……」 　美しすぎる伯爵令嬢、ミセリア・マルゴーは、マルゴー家に伝わるしきたりにより令嬢と…

ウリムタの夜は黒く深い。二つの月が隠れる双新月の刻、ゼゼル鬼が現れて黒い箱を引く。黒い箱の中身はウリムタの未来。 ウリムタの夜祭りは若い衆がゼゼル鬼の仮面をかぶり、黒い箱を引いて…

人々の魂に色が宿り、その色ですべてが決まる。そんなフォルワ大陸の辺境の村で主人公のディールと親友のレイは10歳を迎えたことで村のしきたりによって”魂色の儀”にて自らの魂の色を知る…

　淡雪さん、二六四番の短歌です。 ◯幼い頃から聞こえる不思議な「声」――――それは僕にしか聞こえない。 紅龍国、第十三皇子である僕は「自由」に憧れを抱いていた。皇子は母親とともに…

悪の組織から世界を守る、そんなヒーローの家系に生まれた正。生き別れの兄を探しながら明くる日も悪と戦い続ける正は、家のしきたりである自己犠牲の精神や人々からのプレッシャーに辟易して…

福岡県山奥にある＜みまた村＞。 かつては樟脳と呼ぶ天然の芳香・防虫剤で富を築いていた。 町までの鉄道が引かれ、遠方からの客人をもてなす洋館が建てられるほど。 だが、時代の流れによ…

※近況ノートを利用した表紙画↓ https://kakuyomu.jp/users/HiranakaNagon/news/16818093093319596188 　じつは昨年…

カガチは古くからのしきたりで寺の花嫁になることになった。暑いお盆の時期に、まるで葬式のような真っ黒な花嫁行列が向かうのは閻魔様を祀る寺の本堂だ。そこで花婿として待っていたのは、寺…

神之原一族は、代々『天帝遣』として天帝に仕えてきた。 特に、今代当主神之原音憂の妹である神之原祈音は、霊力の質が良く、量も豊富だった。 そんな神之原一族には、あるしきたりが存在す…

【1】始まりの花 クリーニング屋のアルバイト伊東遥は、ある日集配訪問サービスで服を届けに行った松永邸で、依頼主の松永涼子に服の窃盗の疑いをかけられる。だが疑惑も早々に、涼子は言っ…

壊してはいけない大切な物を壊してしまった。

黒に近い濃い色であればあるほど、魔力が強いといわれ尊ばれる世界。 『聖爵家』と云われる癒やしの聖魔法を唯一血縁継承可能である、貴重な公爵家『クレイドル家』の嫡男として生まれた『ラ…

冒険に夢中で恋愛に無関心な第二王女ルクティーは、王国のしきたり「婚約の儀」で三人の候補者から伴侶を選ばなければならなかった。 しかし、儀式の最中に何者かに呪いをかけられてしまう！…

　故郷のしきたりで旅を続けている青年メニラは、ある日「瘴気の森」で命の危機に遭うが、狩猟を生業とするギルドに所属しているラナロロという青年に救われる。メニラは療養と恩返しのために…

　――じゃあ君は……何のために刀を振るうの？　 　一年前、三年間仕えていた主に言われた最後の言葉。 　その言葉を抱えながら主人公――風見隼人は平凡な学園生活を送っていた。 　そ…

世にも珍しい、白銀の髪と瞳を持つ１７歳のりんは名もない小さな集落で忌み嫌われながら生活していた。 迫害に耐え切れず山の奥深くで泣いていると遊雷(ゆうらい)と名乗る美しい男に出会…