「カクヨム【短編】」を含む小説

　魔王が世界を支配する世界に現れた一筋の光。彼の名は勇者。勇者には生まれつき様々な才能があり、剣術、魔術、何でもこなせる存在だった。 　そんな彼は、いつしか彼は仲間とともに魔王を…

誰かの隣にいる人を、まだ好きなままでいる。 もう届かないのは分かってる。 それでも、忘れられない だからせめて、歩幅だけでも、昔のままで 大切な“親友”として隣を歩く。 この…

悪いことというのは重なるもので、次々と大変なことが起こった昨年。我が子はこの春から、単身赴任することになった父の元へ行ってしまいました。突然ひとり残された母の短歌。10首連作です。

知的生命体があるレベル以上の技術を持つと、突如現れる『銀河連邦』と名乗る異星人。 彼らは知的生命体に合格プレートを渡していくが、何の目的があるのだろうか？ 『丙』の合格プレート…

ある日の社会科の授業で戦争について扱い、それ以来殺人は正しいのではと感じ始めた。 殺人欲求の芽が生えて、局所的な豪雨が目を育て、そして ——局所的な正義が全てを狂わす。

——胸の奥に恐怖を抱えて生きる、ある少年のお話。

冬の夜。 風の強い河川敷に向けてベランダからマッチを投げる。何度投げると火がついて徐々に広がっていく炎をぼんやり眺める。 それが楽しみだった。 火に取り憑かれた男の生涯。 …

『夢幻泡影』――夢・幻・泡・影という四つの儚い象徴をめぐる、全十話の幻想短編集です。泉鏡花の耽美な語感を残しつつ現代文で綴った物語は、夜の静寂にひそむ灯りのように、読者の心に淡く…

毎年恒例の夏祭り。たこ焼き屋台の鉄板の前で、俺は今年もまた“あいつ”と並んで焼いている。 受験だとか将来だとか、答えの出ないモヤモヤを抱えたまま、気づけば同じ場所、同じ会話、同…

現在、高校２年生の少年、僕。8月の誕生日を迎えれば20歳になる猫、アトム。二人は互いの時間を尊重しつつ、暮らしていた。老猫と高校生。しかし、６月のある日の朝、アトムは静かに息を引…

彼らには、確かに人気がある。 だが、それは常なる人気を意味するか。

一首部門応募作品　現時点で5首です。 エピソードタイトルは初句五音にしています。

カクヨム短歌賞　ナツガタリ’25の10首連作部門応募作品です。

黒薔薇の魔女リシェス・アルカナ。 『黒薔薇』の名を冠し、花言葉である『永遠』を生きる魔女。 だから彼女は人が嫌い。大切になるから。大切になったら……辛くなるから。 けれど魔女会の…

　これは、俺の初恋の話だ。 　手を伸ばそうとも届かない、いずれは遠くへ行ってしまう。そんな彼女との、甘酸っぱい初恋の話だ。 ※この物語はフィクションです。実在する人物・団体・事…

小さな小惑星基地で、博士と助手はとある装置の開発に成功するが... カクヨム甲子園2025 中間選考突破作品。

　美術部に所属する高校2年生、新音藍斗(あたらねらんと)は、毎朝起きる度に絶望していた。 　窓から見える色彩豊かな光景も、日々に溢れる複雑で輝かしい青春色も。 　いつか、終わって…

　県立春海高等学校。校舎のすぐ近くには美麗な海原が広がり、4月になれば満開の桜が生徒達を迎える、別にそこまで珍しくもない普通の高校。 　そこに数多存在する部活の内の1つ、新聞部。…

短歌は世界を変える。世界の見え方が変わる。 公式のキャッチコピー、かっこよすぎた。 誘い文句にときめいたので、勇んで出陣。 漂うカオスと 生きている コロコロ変わ…

　時は北宋、所は北宋の都・開封（かいほう）。超難関の官吏選抜試験である科挙に落ち続け、絶望に沈む男がいた。不安に苛まれ家を飛び出し辿り着いた先の繁華街で、男は貧しい少年と出会い、…