概要
今年もまた、あいつの手のひらで、くるくると転がされてる
毎年恒例の夏祭り。たこ焼き屋台の鉄板の前で、俺は今年もまた“あいつ”と並んで焼いている。
受験だとか将来だとか、答えの出ないモヤモヤを抱えたまま、気づけば同じ場所、同じ会話、同じ笑い。
くるくる返してるつもりが、返されてたのは――もしかして、俺のほうだったんかもしれん。
そんな、終わりかけの夏の、ささやかな夜の話。
受験だとか将来だとか、答えの出ないモヤモヤを抱えたまま、気づけば同じ場所、同じ会話、同じ笑い。
くるくる返してるつもりが、返されてたのは――もしかして、俺のほうだったんかもしれん。
そんな、終わりかけの夏の、ささやかな夜の話。