「近江」を含む小説

滋賀県近江八幡市を観光中の大学生、伊吹栄三郎は突如元禄８年（1695年）にタイムスリップしてしまった。 そこで彼は持ち前の人当たりの良さと近江商人としての心構えで、傾いた商家を…

御伽草子の伊香物語に想を得た短編です。

これは実在する滋賀県近江八幡市出町４に現在は移転し駄菓子屋系古本屋として営業しているお店の店長『奈村』さんを主人公にした物語。

戦国期。 近江国美原村には、それを飲めば天下無双の力を得られると言う禁断の神薬、魔招散が、平安の世より密かに伝わっていた。 だが近頃、付近の山賊集団八木沢党がその魔招散を狙って…

「言い訳をするわけではないが、こんな日に真面目に授業なんて受けてられないよ。」 ふらりと雨の中を歩きながら近江は真面目くさって呟いた。

古来国境には関所が置かれ、人の往来には制限があった。一度も国を出ない人も少なく無かった。結婚も同じであり、国の中で血が濃くなって行く。顔立ちにも特徴が表れ、近江人は切れ長の目に、…

零細編集プロダクションに勤める牧野真樹(まきの・まき)はある日、会社の先輩である近江匡(おうみ・おみ)からとある失踪者の話を聞かされる。 その失踪者は、クルーズ客船サングローリー…

現在から遠くない未来。 ハイポクリシー社は、身に着けた人が望んだ部分だけの記憶を消せるリングを開発した。 その会社の運営する施設で働く桐生は、働き始めた頃は快活に仕事をする人物…