「現代文芸」を含む小説

本来は十才で死ぬはずだった白﨑楼香（しろさきろうか）は、怪異に魅入られた瞳を持つ。 両親が自らの寿命をつぎ込んだ行為で、楼香は生きながらえ、一人きりの寂しさを味わう。 目で怪異を…

月乃にとって、陽はたった一人の友達だった。 ずっと一緒にいた二人は、相手のことなら何だってわかる。 それでも別れの時が近づいていることをお互い気づいていた。 彼女達には、誰にも…

飼っていたナメクジが逃げ出した。 ただそれだけの出来事で、瀬良はこの関係が終わると思い込んだ。 逃げ出した瀬良を追い、同棲相手の間宮は公園で彼女を発見する。 情緒不安定な画家と…

揺れる熱の方角。 遠くの陽だけをじっと見つめる。 そうすれば世界をやり過ごせた。 曲「ヘッドホンガール」https://youtu.be/TbVzmoIhU0w

夜にどこかへ逃げ出したい。 それは僕にとってちょっと大きすぎる願望だったようだ。 曲「逃避行」https://youtu.be/fHvwGy6aOt4

　朝までの当直を行う当番が回ってきた水卜は、有給休暇を使って休んでいる流音の代わりの狐二宮・楠コンビと共に勤務する中、狐二宮から局員の間で話題になっているとある年老いた猫の話をそ…

「――春もたけなわですね」 　と、あたしは地面に横たわったまま、かたつむりが這うくらいの、のんびりした気分で言った。 　新学期が始まったばかりの、高校の屋上。あたし（千瀬凛）と…

『平凡』という言葉が一体なにを指すのかわからないけど、きっと私達は平凡な夫婦なのだろう。 変わりゆく季節と共に深まっていく信頼。 それは、私達にとって大事な日常。

月に1回のスローペースで更新します 縦組みで読んでもらえると読みやすいです

カクヨムWeb小説短編賞2023参加です。 とっときのおやつを食べられてしまった紅葉《もみじ》。 おやつの代わりに残されていたのは新聞を切り抜いて作られた怪文書。 冷蔵庫を開け…

都市伝説が恋をしたって、いいじゃない 　 この世界には『怪異』が存在する ひとびとのウワサ話でしかなかった情報が具現化した『怪異』が ベッドの下男、怪人アンサー、人面犬、…

みんな困ってる。主人公も困ってる。（※重複投稿作品）リィズ・ブランディシュカ 第一ジャンル　現代文学 第二ジャンル　文芸

第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト　応募作品 文化祭において文芸部が出す歌集。 をコンセプトとしています。 文芸部、および、各短歌については、下記も参照すると楽しめます。 …

過去の事件からオカルトを避けて過ごしてきた内海奈菜は、進学した高校でとある不思議と出会ってしまう。 校内で噂になるほどの「本物」の不思議であるため、奈菜はこれまで通り避けようとす…

『なんでもできるはずなのに、なんにもやりたいことがない。これを、大学生のジレンマと名付けたい。』 京都で自堕落な生活を送る大学生、蒼依たちの元に舞い込んできたのは大学初のミスキ…

時の流れの中で、何気ない日常の中で、忘れかけている思い出。心の奥底に潜む、かけがえのない想いを掘り起こす、不思議な喫茶店の物語。喫茶店で出会った奇跡が、あなたの運命を変えていく。…

前作『やりなおしの歌』の後日譚。 11月最後の大安の日。無事に婚姻届を提出した金田太介(カネダ タイスケ)と歌(ララ)。 晴れて夫婦になった二人の一日を軸に、太介はこれまでの人生…

文芸部の定例会。 クールな先輩に寡黙な文学少女が待ち受ける中、 後輩姉妹が少し遅れて入ってきて……