「わからないまま」を含む小説

※この短編は「さなコン2025」用に作ったものの、ボツにしたものです。 正式に投稿したものと設定は同じくしています。 以下に、投稿用あらすじも置いておきます。 大学生のチンゼ…

中学卒業の日の夜、父親の転勤による引っ越しを理由に両親から一人暮らしを言い渡された隼。 自分のために用意された部屋へ行くと……。 待っていたのは六年前に離れ離れになった幼馴染…

明路四十五年。赤い月の落日によって人々の生活は脅かされ始めた。片田舎の小さな村、そこに住まう人々全てを石に変えた少女──異能者の出現によって。 やがて幕を開けた泰生時代。激動の…

主人公は、仲間たちと人気のRPGゲームをプレイしている最中、理由もわからぬまま異世界に転送されてしまう。その背後に隠された秘密を解明するため、彼は謎に満ちた冒険の旅を始める。

　一風変わったVRゲーム『Monsters Evolve』があった。モンスターを狩るのでもなく、モンスターを使役するのでもなく、モンスターになりきるというコンセプトのゲームである…

普通の学生、天宮紫狼は転校してきた美少女になぜか睨まれ続けていた。日に日に視線は鋭くなり、不機嫌になっていく彼女。クラスメイトに事情を聞かれるも心当たりがない。初対面で面識はなく…

　一瞬のきらめきが、一生の記憶になるなんて。 　あの夏の自分は、まだ知らなかった。 　太陽は、ぼくの輪郭を滲ませる。 　空は色褪せていて、やけに潮っぽい空気の中に、ひと匙の寂し…

目覚めた場所は、現実とは異なる異形の森── “ゲート”と呼ばれる異空間と、そこから現れる異常存在《アノマリー》が日常を侵食する世界だった。 そんな過酷な世界に迷い込んだ俺・アサ…

※供養小説です 大好きな格闘ゲーム『ベルシュタイナ』の世界にいたお嬢様は、右も左もわからぬままにゲームのキャラクターと対戦していく。その世界のキャラクターたちには、ゲームの設定…

20年前のことです。 息子が3歳を迎えた年のゴールデンウィーク、夫の実家に帰省したときの出来事を今でも忘れることができません。 あれがなんだったのか。 今でもちゃんとした理由はわ…

透明な違和感を描く静かな物語 最近、世界の音が少しずつ消えている気がする。 チャイムも、誰かの笑い声も、くぐもって遠く響く。 「うまくやる」ことに慣れた高校生・透は、 ある日、…

1998年12月13日、とある場所で男が拳銃自殺した。その男の身元がわからないまま未解決事件として処理されていた事件。時は流れ…2027年、7月のある日。1人の探偵の元に、ある女…

ピアノコンクール行ってきた。 一度は見たいと思っていて。 客席はあまりいなくて、だいたい家族や知り合いが来てるだけ。 目当てが演奏終わると帰る人も多いなか、最初から最後まで誰も知…

ある日突然、左手の小指が増えていた。 糸留 毛糸（いととめ けいと）は増えた指と、その指に結ばれた透明な糸に戸惑う。そして、隣の席の夏嵐 透明（なつあらし とうめい）の指に、同じ…

東京を襲ったものすごい雪。 その原因は、流通の麻痺と気温の低下によって無理やり需要を作り出そうとする、恐るべき経済犯罪者によるものだった。 ふわっとした感じで自由な殺人を許されて…

主人公の滝太はある日突然、自分にしか見えない少女に出会う。 「あなた、私のこと見えるんだ。」 ケタケタと笑って話す少女に不思議な感覚を覚えた滝太は、少女の正体を明かそうとする…

「空を忘れた飛行機と、帰る場所を失った少女」 ――果てしない砂漠の真ん中、朽ち果てた飛行機の影で暮らす少女・ライラ。 いつからここにいるのかもわからないまま、飛ぶことを忘れた機体…

定年退職を迎えたウィリアムには、秘密があった。同い年の妻、エベリンが突然若返ったのだ。 なぜ若返ったのか理由が全くわからないまま、ウィリアムは保養施設 'カーディナル' へと強制…

ある日の朝、高校二年生の竹中梓は突如として女の子になってしまう。理由もわからないまま梓は学校へ行くと、男子からも女子からも人気になり、気づいたら百合ハーレムを作っていて！？でも、…

　雪平桃香（ゆきひらももか）は、２７歳のごく普通の会社員。 　約半年前に恋人にフラれたことを少し引きずっている、どこにでもいるアラサー独身女性だ。 　ところがある日、酔っ払った兎…