「他人だから…… 短編」を含む小説

パーティーの準備で訪れた家の中で私が見たものは。 カクヨム自主企画「お題で短編書いて！！」参加作品。 https://kakuyomu.jp/user_events/16818…

　他人の心の痛みが絶えず流れ込み、魂を蝕む――精神感応士ミナにとって、その特殊能力は「呪い」でしかなかった。心を閉ざし、ただ業務をこなすだけの灰色の毎日。そんな彼女に、最果ての…

＜お題＞ 　Aさんは仲間（B、C、D）と四人でパーティーをすることにしました。 　会場はいつものBさんの家に決まり、当日Aさんは準備をしに少し早めに向かおうとします。 　しかし、…

霜田春馬（しもたはるま）は。 彼女の沢渡春奈（さわたりはるな）に浮気された。 ラブホに行ってから他人とセックスしていた。 そんな奴は許せない。 どうあっても。

広川璃人（ひろかわりひと）は、自分に備わった能力が嫌いだ。 焼きたてのワッフルの、甘い香りが嫌いだ。 正直、他人とも関わりたくなかった。 浅田翔吾（あさだしょうご）たちと出…

『私が見た夢』――これは、誰にも叱られず、誰にも気づかれずに、静かに壊れていくための稽古である。 世間の顔色を窺い、常識に縋り、「正しくあること」にすがりついたまま、私はゆるや…

「嫌いって、言えないんです。だから私は──ノートに書きます」 感情を押し殺して生きてきた女性が手にしたのは、“書けば現実になるノート”。 書いたのは、他人の名前。 願ったの…

今回は作家を目指す男の子と、かつて目指していた女の子のお話。 都内で会社員として働く永久類（ながひさ・ルイ）は、夢破れた元・作家志望。 一方、妻のユミリは高卒・元公務員からアニ…

あなたは最後に「火を貸した」のは、いつですか？ 都会の片隅。深夜の喫煙所、雨宿りの駅の軒先、マンションの屋上、ビルの裏口。 それぞれの日常を抱えた男女が、たばこを媒介にほんの数…

他人とうまく関われず、静かな日々を送る高校二年生・鳴海。 ある日、彼は学校で突然倒れ、「ｰｰｰｰｰｰｰ」という難病と診断される。 そんな彼の前に現れたのは、転校生の白雪透音――彼…

「男らしさ」「女らしさ」って、なんだろう？ 小柄で可愛らしく、ぬいぐるみが好きな男子・山本優と、気が強くてサバサバした性格の女子・加藤蒼。 性別に対する周囲の目と、自分自身の理想…

空気が肺を満たす感覚さえ煩わしかったあの日。 自分の影が他人のように思えたあの朝。 社会に馴染めず、誰にも選ばれず、ただ“無”だけが残ったとき、 それでも私を繋ぎとめたのは、たっ…

人の頭の中ってどうなっているんだろうって、誰しも他人の頭をまじまじと見つめたことはありませんか？他人の「思考」ではなく、頭の中そのものがどうなっているかです。脳があるとするならば…

山科梢、18歳。 私は演劇が大好き。だって、他人の人生を歩める唯一の手段だから。 舞台に生きて、舞台で命を散らすのが夢。 自分のことを好いてくれる人が、好き。 自分のことを嫌う…

―――楽しいと感じたことを楽しかったと記憶できるようになれなかった僕達は、 　　　せめてこの柵から解放されることを願うしかなかった。 或いは、すべてを記憶しながら何ひとつ記憶す…

他人からは無価値な才能をひとつだけ、自分だけは大切にしようと行きてきた。しかし、その無意味さにも嫌気がさしてしまった。長年連れ添った才能を捨てると、部屋にはとうとうなんにもなくな…

再婚によって新たに父となったトモヤスとその息子のミツル。 果たして、思春期のミツルにとってトモヤスは他人なのか。父親足り得るのか。

『異世界探偵社クワツ』の社長兼探偵、オリトは、全世界一のポンコツおじさん。 　電子レンジも使えないオリトと、オリトを世話する天才のヤン少年と、かわいい犬のフヨル――そんな凸凹ト…

　私、異世界転移した女勇者です。他人に干渉されるのが大嫌いです。でも、偶然私に干渉しない女戦士と成り行きで一緒に冒険してたら、ものすごく仲良くなりました。二人でラブラブしてたら何…

誰かに言われたわけじゃない。 でも、ずっと心の中で響いていた。 ——僕は、君が嫌いだ。 他人との関係に怯え、期待もせず、承認を求めながらも殻に閉じこもる。 そんな「君」への告…