「「死にたい」について」を含む小説

小さい頃から、霊感があった。嫌な空気を感じたら逃げるように、そう気を付けて行動していたのに……中二の夏、俺は肝試しに空き家へと向かってしまった。その後に永遠に付き纏う悍ましい気配…

魔王が世界を滅ぼすために動き、勇者がそれを止めるために動いている。 そんなありきたりな世界の中で、3人の魔族たちが集まり、密会を開いていた。 その魔族たちが集まった理由は至極単…

ある日、船の旅のチケットが届いた。 そこには"死に切れなかった者たちへ贈る旅"と書かれていた。 行き先は"しっちゃかめっちゃか島"。

その預言は、世界の終わりを告げていた。 「七月、地球は“死にたい”という意志によって破裂する」 大阪の片隅にひっそりと佇む神社。そこに暮らす青年・牧田光（まきた ひかる）は、…

会社の休憩室でふと眠った社畜サラリーマン・鈴木太郎（44歳）は、目覚めた。 目の前に現れた《生前徳積み評価室》案内人・佐藤が告げたのは、「あなた、死にました」という非情な現実。 …

死にたくない貴公子と死にかけのふさふさした獣神。 交わされた願いは、血と引き換えに──何を望む？ 噛まれた代償は、耳と尻尾と、永遠の恋？ 「神さま、責任とってくれるんですよね？…

とある学校の屋上で 明るい彼と正反対な私は出会った。 そんな彼は初対面でたった一つの提案をしてきて——？ 青春の真っ只中、透明な私たちのほんのわずかな人生の尺を切り取った物語。 …

「あぁああーっ！？」婚約者の肖像画を見た瞬間、すべての記憶がよみがえった。 私、前回の人生でこの男に殺されたんだわ！　ララシーナ姫の人生は今世で四回目。 今まで三回も死んだ原因は…

死後の世界「間国（かんごく）」——そこは天国でも地獄でもなく、死を受け入れ、死に恐怖を抱かなかった者たちが集う、感情も欲望も希薄な中間の世界である。三十歳の元女性教師、有田萌はあ…

蒲焼きになる寸前で死に損ねた鰻の与汰郎。澪ノ町(みおのまち)の河岸寄席(かしよせ)で、困惑する聴衆に向かって自分の一生を語り始める。透明だった幼生期から、性別の定まらない青春まで…

無能と蔑まれ、ダンジョンで仲間に捨てられた少年・リク。 絶望の果てに辿り着いたのは、二千年の封印を施された最強の女魔王――ゼルヴィアだった。 「このまま死ぬか、私と契約するか、選…

小峰蓮（こみね・れん）は、弱冠16歳にして国一の劇場・「雲上座」のトップを務める、いわゆる花形俳優だった。しかし、親友でありライバルでもあった少年俳優・「浅香桜（あさか・さくら）…

前世でも実家でも家族から虐げられていた令嬢は将来を悲観し、呪われた存在のもとへやってきて死を願う。しかし呪われた存在は令嬢を殺すことはせず、奇妙な交流が始まり──

生まれながらにして人生と言うものは勝ち組か負け組 の二択だ。そしてその負け組がこの俺、結城颯(ゆうきはやて)だ。昔から運動や勉強が大の苦手で親からも期待の目すら持たれてないその上…

もう７０歳近いADHD（発達障害）を持つ私の小さい頃からのお話です。 　ADHDの子供がみんな黒柳徹子さんのように理解ある人達に守られた幼少期 や人生を過ごせる事はあません。 …

中世フランス、十字軍の戦火が世を席巻する時代。 少年騎士ジェロムはとある任務の最中、大切な恩人や多くの仲間達を失ってしまう。 ひとり生き残った彼は卑怯者、或いは臆病者の謗りを受け…

　平凡な大学生・風間晴翔の平凡な一人暮らしライフは、泥酔した隣人のお姉さん──甘崎水萌を介抱したその夜、静かに終わりを告げた。 　蒸し暑い夏、華金の夜、アパート階段の踊り場で撃…

　異世界に転移した峰田晴文（ミネタ・ハルフミ）が頼れるのは、一度きりのチート契約魔法だけ。 意を決して発動すると現れたのは――最強の竜娘。ただしやる気ゼロのクラシカルロリータ…

「壊れる欠片を拾う場所」シリーズ三作目で、詩集では六作目になります。詩の総集編のような感じなので、他の詩集に入っている詩も、（一部下手過ぎるものを除いて）全部ここにまとめています…