「百合(微)」を含む小説

義姉と、義妹。 一周忌の帰り道に、バス停で雨宿りをする二人の心境は。

白菊学園生徒会には、通常の生徒会と異なる役目があった。 それは、学園で起きた怪異に関する相談窓口というものだ。 生徒会書記の琉花はいつものように生徒の相談に乗っていたのだが、全く…

ウィスタリア王国の四大貴族、ライムライト家の長女として生まれたパキラ・ノース・ライムライト。しかしパキラは魔法が扱えず、四大貴族としての証である各家に伝わる特別な魔法を継承するこ…

ミズキの里に暮らす少女、イズミは、ある日訪れた湖で、水の精である『みう』に喚ばれ、意識を水中へと潜らせる。 『みう』が彼女を見付けた理由は、行方不明の姉、『みあ』の気配を感じると…

もう二度と、会えないと思ってた。 それなのに、あなたは春の風に乗って、ふたたび私の前に現れた。 病を隠して生きる女性・結。 心を偽って生きる女性・美咲。 幼い日の約束…

永遠に続くと思われた幸福な日々は突然終わりを迎えた。 遺した思い出と、遺された二人の話。 ※この小説には微量の百合要素が微妙に含まれます 　　　　　 【水平線純文学＆文芸フェス】…

大学進学を機に、訳あって親元を離れた内向的な文系女子・日向（ひなた）は、友人の紹介でルームシェア相手を探すことに。 そこで出会ったのは、天真爛漫で料理好きな理系女子・楓（かえで）…

静かな町の片隅に、ひっそりと佇む喫茶店――花硝子。 そこには時間が止まったような空気が流れていて、 過去に傷ついた人だけが、なぜか辿り着く場所。 店主の紗良は、誰にも…

教師志望女子大生とエリート女子高生。

言葉にならない想いが、 白い風景のなかで静かに息をしていた。 雪に閉ざされた町で出会った、ふたりの少女。 存在の輪郭が曖昧な彼女を、私は絵に描くことで愛した。 ——これは、失…

春田ミナミ、24歳。社畜OL。恋愛偏差値は限界突破のマイナス。 そんな彼女が恋したのは、社内一のクール美人・遠山ユイ。 「会話ができただけで尊死」「目が合えば三日寝込む」「妄想…

「愛していた。だから閉じ込めた。」 忘れられない春がある。 あの日、少女は屋上から落ちた。 罪を抱えたまま時を止めていた紗和のもとに、ある日、一通の手紙が届く。 「会いたいの…

元釣りプロの現役高校生「久江裕太」。幼い頃に両親をなくし、生きるために釣りをしてさらに仕事にしていたから、釣りは仕事だ。という面でしか見れなくなってしまっていた。ある日、堤防で釣…

片想いの切なさに胸が締めつけられる。 好きだった相手に異性の恋人ができてしまった彼女は、苦しみのなかで涙を流しながらも、 静かな時間と記憶のなかで少しずつ自分を取り戻していく。 …

奈央は芽衣の在宅ケアを任され、週に数日訪問するようになる。 最初はそっけなく接する奈央に対し、芽衣は意地悪な冗談や質問をぶつけるが、奈央の静かで揺るがない態度に次第に心を開いてい…

澄川さゆりは、神社の神職の家に生まれ育った若い女性。幼い頃に命を落としかけた経験から、心の中に秘めた強い「願い」を抱え続けていた。それは、失われた時間を取り戻すこと、そして再び会…

静かな温室の中で、ふたりの女性の繊細な心が静謐な沈黙のなかで触れ合う。 存在しないはずの青い薔薇が、名前なき愛の奇跡を映し出す。 『薔薇』は、言葉を超えた感情と、社会に隠された恋…

天才の太田陽菜と、ぼんやりしている下村菜月は、生まれた時から一緒の幼馴染。 歪んだ関係の二人が行き着く先は——。 ※短編小説「月と太陽」の陽菜サイドのお話です。こちらからでも読…

なんでもできる幼馴染の太田陽菜と、ずっと比べられて育ってきたぼんやりしている下村菜月。二人は、「太陽と月」と呼ばれていた。ねえ陽菜。太陽のあなたに照らされなくても、私は輝ける。そ…

― 静かな片想いが、珈琲の香りに溶けていく ― 地方の小さな喫茶店「霧雨」。 霧に包まれたその店には、傷を抱えた先輩と、彼女に恋をした後輩がいた。 ひよりは、静かで少し不器用…